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強心臓の國學院久我山2年生GKがPK2本ストップ、7人目のキッカーで勝負を決める!【選手権】

カテゴリ:高校・ユース・その他

熊介子(サッカーダイジェストWeb編集部)

2020年01月02日

耐えたゲーム、2年生GKが勝利のカギに

ひとりずつPKを失敗して6人目に突入し、両校が成功。7人目の専大北上のPKを止めてガッツポーズする村上。 写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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 第98回全国高校サッカー選手権大会は1月2日、2回戦の16試合を開催。NACK5スタジアム大宮では、開幕戦で8ゴールという大勝を飾った國學院久我山(東京B)が、専大北上(岩手)をPK戦(6-5)の末に下し、3回戦進出を決めている。

 開幕戦で山下貴之(3年)と山本航生(3年)のふたりがハットトリックを達成した國學院久我山が、無得点に終わった。前半から専大北上のプレッシャーに苦しみ、CFの山本に思うようにボールが入らず、左ウイングの山下、右ウイングの戸坂隼人(3年)らと狭いスペースで打開を試みるが、なかなかシュートに持ち込めなかった。

 40分を終えて山本はシュート1本、山下は2本放つも、ゴールを奪うことができず、前半は0-0で折り返す。さらに後半開始から間もない11分、CB加納直樹(3年)が2枚目のイエローカードで退場。ひとり少ない状況に追い込まれてしまう。

 だが、10人という状況でも、國學院久我山は集中力を切らさず、むしろショートパスで崩しにかかる場面が増えた。試合後、今大会限りでの退任が発表されている清水恭孝監督は、「よく頑張ったと思います。耐えながらチャンスを作っていた」と粘り強く守った選手たちを称えた。

 結局スコアレスで80分が終了し、PK戦では2年生GKの村上健が一躍ヒーローに。専大北上の3人目のPKを阻止しただけでなく、両校がひとりずつ外して7人目に突入したPKを阻止すると、直後に7人目のキッカーとして左足でネットを揺らし、試合を勝利で締めくくった。

「いきなり自分がキッカーと言われたので、ボールをセットしながら少し焦っていた。コースも考えていなかった。少し甘いコースになってしまったけれど、決まって良かった」(村上)

 そう語った村上の強心臓ぶりは、清水監督も認めるところ。「村上は足元がうまいという認識。あとはハートの問題だったはず」とその活躍ぶりに目を細めた。

「やはり全国大会なので、開幕戦のような勝ち方だけではなくて、こうやってPKまで持ち込むような勝ち方もある。ただ、これでネガティブにならずに、次の試合に挑みたい。(次の相手の)昌平高校はすごくいいチームだけれど、東京都大会のときのように、優勝して監督を胴上げするためにも、自分たちで守り切りたい」(村上)

 3回戦に駒を進めた國學院久我山は、1月3日に浦和駒場での第1試合で昌平と対戦する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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