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「点を取って勝ちたかった」開幕戦8ゴール大勝の國學院久我山、2回戦はPK戦で辛勝! 苦しんだチームを変えたのは…【選手権】

カテゴリ:高校・ユース・その他

サッカーダイジェストWeb編集部

2020年01月03日

数的不利となり、PK戦までもつれ込んだ末の勝利

シュートを放ちながらも決め切れなかったことを悔やんだ山本(9番)。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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 第98回全国高校サッカー選手権大会は1月2日、2回戦の16試合を開催。NACK5スタジアム大宮では、開幕戦で8ゴールという大勝を飾った國學院久我山(東京B)が、専大北上(岩手)をPK戦(6-5)の末に下し、3回戦進出を決めた。

 開幕戦で8点を奪って前原(沖縄)に大勝した國學院久我山だったが、2回戦は無得点に終わっている。

 51分にDFの加納直樹(3年)が2枚目の警告で退場し、10人で戦わなければならない状況に陥ったことも原因のひとつではあるだろうが、1回戦で鮮やかなハットトリックを記録したCF山本航生(3年)はシュート2本、もうひとりのハットトリックを達成した山下貴之(3年)も4本に留まり、いずれもネットを揺らすことは叶わなかった。

 ゲームキャプテンを務めた山本は「本当に厳しい戦いだった」と振り返った。

「最初に自分にとってのビッグチャンスを決め切ることが出来ずに、試合を難しくしてしまった。FWとして決め切る役割を自分が果たしていれば、こういう試合にはならなかっただろうし、個人としても、もっと良いプレーができたはず。(退場で)ひとり欠けるまでは、自分たちの動きも硬く、相手にも走り負けていたと思う」
 

 チームが変わるの節目となったのが、加納の退場だった。「ひとり少ない」という劣勢は、フィールドプレーヤーの意識を突き動かした。専大北上に走り負けていた前半に比べ、後半は少しずつプレースピードも上がり、セカンドボールも拾えるようになった。

「ひとり少ないという意識が芽生えたおかげで、『走ろう』という部分が出せた。そこから少しゲームが変わったかなという印象がある」(山本)

 そうして國學院久我山の選手たちは数的不利ながら80分を無失点で凌ぎ切り、PK戦を勝ち抜いた。7人ずつ蹴った末の激闘、苦しんだ先に手にした勝利だった。

 だが、山本の「点を取って勝ちたかった」というのも偽らざる本音だろう。

「チームメートのおかげで次の試合ができる。今度は自分がFWとしてきちんと点を取って、勝利に貢献したい」

 選手権に簡単な試合はひとつもない。次なる3回戦の相手は昌平(埼玉)となる。

取材・文●熊介子(サッカーダイジェストWeb編集部)
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