プロサッカー選手といえども、プライベートを楽しむ権利はある。だが、21年ぶりの大敗を喫した直後に、私生活を楽しんでいる姿が公になれば、不快感を覚えるファンがいるのも当然だ。

　12月22日のセリエA第17節で、ミランはアタランタに敵地で０-５と敗れた。５点差をつけられての大敗は、1998年のローマ戦以来21年ぶりのこと。低迷が続くチームの現状に、名門のサポーターは心を痛めている。

　ところが、イタリア紙『Gazzetta dello Sport』などによると、その夜にSNSでミランの選手たちがプライベートを楽しむ様子が出回った。ラファエウ・レオンが夜遊びしてタバコを吸い、ダビデ・カラブリアが誕生日パーティーで笑顔を見せている動画だ。前者は友人、後者は恋人がインスタグラムのストーリーで配信したという。
 

　屈辱的な大敗に怒るミラン・サポーターが、彼らに激怒したのは言うまでもない。“炎上”したことで、レオンは自身のSNSで「出回っている動画は古いものだ」と釈明。一方、カラブリアは「責任を負い、間接的に気分を害した人には謝りたい。だが、そのつもりはなかった」と釈明した。

「パーティーはずっと前に予定されたものだった。誕生日は12月６日だけど、練習に影響しないように、休みが始まる22日にあえてしたんだ。あのような黒星はだれも予想できなかった」

「サッカー選手としての生活とプライベートは別々だ。それは個人的なものだ。最後に強調しておきたい。ユニホームへの絆を問題視した人がいるからね。僕ほど赤黒の血がかよう人間はいないし、この偉大なファミリーで長年を過ごしてきた僕以上のミラニスタを見つけるのは難しい」

　だが、17節を終えて首位に立つライバルのインテルに勝点21差をつけられ、ミラン・サポーターの怒りは計り知れない。信頼を勝ち取るには、ピッチで結果を残すしかないが……。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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