12月14日、J１参入プレーオフ決定戦がBMWスタジアム平塚で行なわれた。湘南ベルマーレ対徳島ヴォルティスの一戦は、１-１で引き分けに終わり、湘南がJ１に残留した。

　Jリーグは前週の７日、J１リーグ戦の全日程が終了。来季の所属カテゴリーを決めるプレーオフも最後の試合を迎えた。J１を16位で終えた湘南に対するのは、J２を４位で終え、プレーオフを勝ち上がってきた徳島。勝った方が来季のJ１に参戦する。

　試合は、少し硬さも感じる慎重な立ち上がりの湘南に対し、一方の徳島は持ち味のポジショナルプレーを展開。敵陣でのパス回しを繰り返しながら湘南ゴールに迫る。

　すると20分、CKから徳島が先制点を挙げる。左のCKを得た徳島は、ゴール正面に密集を作り、ファーサイドに大きなクロスを送る。石井秀典がヘディングで折り返すと、その密集で反応した鈴木徳真が右足のボレーで豪快に叩き込み１－０と徳島がリードする。

　さらに攻め続けた徳島が何度もセットプレーの機会を得ると、度々工夫を凝らしたプレーで湘南ゴールを脅かすものの、スコアはこのまま１－０で前半を折り返した。

　プレーオフのレギュレーションにより、引き分けの場合は湘南がJ１残留となる一戦。得点が必要な湘南は後半に入ると、中川寛斗に代えクリスランを投入。前線から積極的にプレスを仕掛け、相手陣内に押し込む。

　64分に湘南が同点に追いつく。左サイドに流れてきた山﨑凌吾がロビングのパスを受けると、マイナス方向に低いクロスを送る。ニアサイドに走り込んでいたクリスランがこれをスルーすると、中央に走り込んできた松田天馬に渡る。詰めてきたDFをかいくぐり、GKとの１対１を冷静に制してゴール右隅に流し込み、湘南が１－１とする。

　これで得点を取らなければJ１に昇格できない徳島も湘南のプレスをかいくぐり、再び攻勢に出る。

　75分には立て続けにシュートを放った徳島だが、ネットを揺らせず。その際、ペナルティエリア内でのこぼれ球に岩尾憲が頭で、湘南の山﨑が足での競り合いとなって、この試合で導入されたVARでの確認もあったが、判定は変わらずノーファウル。

　さらに徳島は88分、ヨルディ・バイスが放ったシュートもペナルティエリア内でディフェンスのハンドが疑われるが、VAR判定の結果こちらも判定は変わらずノーファウル。

　試合はこのままスコアが変わらず１－１で終了。この結果、湘南がJ１残留を決め、徳島は来季J２で戦うことになった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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