ドバイではミランが勝利!! 「レアル・マドリーvsミラン」のノスタルジーと激闘の記憶

カテゴリ:メガクラブ

サッカーダイジェストWeb編集部

2014年12月31日

公式戦での通算対戦成績はタイの両チームが再び対峙するのは…。

友好的ながら随所に激しいプレーも見られた試合を制し、ミランがこの大会4度目の優勝を飾った。 (C) Getty Images

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エル・シャーラウィは躍動してMVP級の活躍を見せ、C・ロナウドは一瞬の早業でゴールを奪って観客を大いに沸かせた。 (C) Getty Images

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 30日、UAEのドバイで行なわれた親善試合「ドバイ・チャレンジカップ」で、ミランが4-2でレアル・マドリーを下し、2009、11、12年に続いて4度目の同カップ優勝を果たした。
 
 試合は非常に友好的だったが、ミランはベストメンバーに近い顔ぶれをピッチに送り、世界一のクラブに勝って年明けの戦いに向けて弾みをつけようという思惑がうかがえた。対するR・マドリーは半分以上のメンバーを温存し、後半に入ってレギュラー組を多く出場させたが、同時に若手も積極的に起用してきた。
 
 こうした試合に対する熱の差が、そのまま結果に反映されたと言えるだろう。なお得点者は、ミランがジェレミー・メネーズ、ステファン・エル・シャーラウィ(2点)、ジャンパオロ・パッツィーニ、R・マドリーはクリスチアーノ・ロナウド、カリム・ベンゼマ。
 
 さてこの両チーム、現在は財政事情などもあって成績的にも戦力的にも明確な差が生じてしまっているが、ほんの数年前までは欧州、いや世界を代表するクラブとして、盟主の座を争うライバル関係にあった。
 
 また、新たな潮流を生み出す革新的なクラブとして、共に手を取り合うことも多かった。1992年のチャンピオンズ・リーグ創設以前に、ミランのシルビオ・ベルルスコーニ・オーナーとR・マドリーのラモン・メンドーサ会長(当時)が欧州のビッグクラブだけを集めたスーパーリーグ構想を提唱したのは有名な話である。
 
 そんな両チームの、過去の対決を振り返ると、下記の通り、ここまで15試合を戦って6勝3分け6敗のタイ。チャンピオンズ・リーグ(カップ時代含む)で優勝回数1、2位を占める両チームらしい成績である。
 
 また、2002-03シーズン以前の対戦では、いずれもこの対決を制した方が最低でも決勝へ進出しており、いつの時代にもこのカードはそれぞれにとって最大の関門だったと言える。
 
 チャンピオンズ・カップ草創期の50年代、R・マドリーはミランと2度対戦した末に2度の優勝を飾り、63-64シーズンにもこのカードに勝利するも、決勝ではミラノのもうひとつ雄であるインテルの軍門に下った。
 
 ここからしばらく、両者の対決は見られなかったが、80年代半ばにベルルスコーニの下でミランが復活すると、欧州の大舞台でライバルたちは再会。そして88-89シーズン、準決勝第2戦はミランにとって永遠に歴史に残るものとなった。
 
 敵地での第1戦を1-1で凌ぎ切って迎えたサン・シーロでの戦い、カルロ・アンチェロッティの鮮やかなドリブル&ロングシュートでゴールショーの口火が切られ、フランク・ライカールト、ルート・フリット、マルコ・ファン・バステン、ロベルト・ドナドーニという役者が揃ってゴールを奪って圧勝を飾った。
 
 R・マドリーにはエミリオ・ブトラゲーニョ、ウーゴ・サンチェス、マルティン・ヴァスケス、そして稀代のゲームメーカーであるベルント・シュスターがおり、決してミランに陣容でも劣っていなかっただけに、この大差の結末は大きな驚きと、「ミラン強し」の印象を世界中に与えたのだった。
 
 翌シーズンもミランはR・マドリーを返り討ちにして欧州連覇を果たし、2002-03シーズンでは2次リーグで白星を分け合うも決勝へ駒を進め、ユベントスとの同国対決を制し、オールド・トラフォードでビッグイヤーを掲げたのだった。
 
 そして現時点で最後の対戦となったのは2010-11シーズンのグループリーグ。以降、ミランが弱体化し、チャンピオンズ・リーグ出場すらままならない状況となってしまった……。
 
 欧州クラブシーンの勢力分布がどのように変化しようとも、観る者に高揚感とノスタルジーを提供する、輝かしい歴史と伝統を誇るチーム同士の対峙が、真剣勝負の場で再び見られるのはいつのことだろうか。
 
◎公式戦における通算対戦成績
 
2010-11 CLグループリーグ
R・マドリー 2-0 ミラン
ミラン 2-2 R・マドリー
※R・マドリーはベスト4、ミランはベスト16

2008-09 CLグループリーグ
R・マドリー 2-3 ミラン
ミラン 1-1 R・マドリー
※両チームともベスト16

2002-03 CL2次リーグ
ミラン 1-0 R・マドリー
R・マドリー 3-1 ミラン
※ミラン優勝
 
1989-90 CCラウンド16
ミラン 2-0 R・マドリー
R・マドリー 1-0 ミラン
※ミラン優勝

1988-89 CC準決勝
R・マドリー 1-1 ミラン
ミラン 5-0 R・マドリー
※ミラン優勝

1963-64 CC準々決勝
R・マドリー 4-1 ミラン
ミラン 2-0 R・マドリー
※R・マドリー準優勝
 
1957-58 CC決勝
R・マドリー 3-2ミラン
※R・マドリー欧州3連覇

1955-56 CC準決勝
R・マドリー 4-2 ミラン
ミラン 2-1 R・マドリー
※R・マドリーCC初代王者

CL=チャンピオンズ・リーグ CC=チャンピオンズ・カップ
通算成績は6勝3分け6敗のタイで、総得点はR・マドリーが24点、ミランが25点

世界に衝撃を与えた88-89シーズンのミラン。優れたタレントが展開するゾーンプレスはR・マドリーをも一蹴した。 (C) Getty Images

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現時点で公式戦最後の戦いは2010年11月3日のサン・シーロでの一戦(2-2の引き分け)。次の対戦は!? (C) Getty Images

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