現地時間12月10日、チャンピオンズ・リーグ（CL）のグループステージ最終節（E組～H組）が欧州各地で行なわれた。

　ともに負ければグループステージ敗退の可能性があるE組の大一番、ザルツブルク対リバプールは、立ち上がりから激しく攻め合う白熱した展開に。何度かピンチを凌いだ前回王者は57分、ショートカウンターから左サイドを突破したマネのクロスにケイタがヘディングで合わせて先制点を奪取。その２分後にもサラーが追加点を挙げて勝負を決め、首位通過を果たした。

　フル出場の南野拓実は何度かチャンスを作り出したが、決め切ることができず。ザルツブルクは３位でヨーロッパリーグ（EL）に回ることになった。２位で16強入りを果たしたのは、伊東純也が先発したヘンクをミリクのハットトリックなどで４-０と下したナポリだ。

　グループFでは、ドルトムントと２位の座を争うインテルが、すでに１位突破が決定し、若手主体のメンバーで臨んできたバルセロナをホームに迎えた。

　23分にカルレス・ペレスに先制を許したインテルは、前半終了間際にルカクが豪快なシュートを叩き込み、同点に置いつく。その後もチャンスを作り出したが決定力を欠き、86分に入ったばかりのアンス・ファティにゴールを許し、万事休す。スラビア・プラハを２-１で破ったドルトムントが決勝トーナメント進出を果たした。

　アヤックス、バレンシア、チェルシーの三つ巴の争いとなったグループHでは、チェルシーがエイブラヒム、スピリクエタのゴールで最下位のリールに２-１で勝利。ロドリゴの千金弾でアヤックスとの激闘を制したバレンシアとともに、ラウンド・オブ16へ駒を進めた。昨シーズンにベスト４と躍進したアヤックスは首位から３位に転落し、まさかのEL行きとなった。

　グループGでは、前節グループステージ突破が決まったRBライプツィヒに続き、そのドイツの雄と引き分けたリヨンが16強に名乗りを挙げている。

　10日に行なわれたCL８試合の結果は以下の通り。※左側がホームチーム。（　）内は勝点。

【グループE】
ナポリ（12）　４－０　ヘンク（１）
ザルツブルク（７）　０－２　リバプール（13）
リバプールが１位、ナポリが２位でラウンド・オブ16へ進出、３位のザルツブルクがELの32強へ。

【グループF】
ドルトムント（10）　２－１　スラビア・プラハ（２）
インテル（７）　１―２　バルセロナ（14）
バルセロナが１位、ドルトムントが２位でラウンド・オブ16へ進出、３位のインテルがELの32強へ。

【グループG】
リヨン（８） ２－２　RBライプツィヒ（11）
ベンフィカ（７）　３－０　ゼニト（７）
RBライプツィヒが１位、リヨンが２位でラウンド・オブ16へ進出、３位のベンフィカがELの32強へ。

【グループH】
チェルシー（11）　２－１　リール（１）
アヤックス（10）　０－１　バレンシア（11）
バレンシアが１位、チェルシーが２位でラウンド・オブ16へ進出、３位のアヤックスがELの32強へ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部