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過去最低タイの19位で観客数は最下位…愛媛FCは来季の“新時代”到来にいかにして対抗するのか?

カテゴリ:Jリーグ

江刺伯洋

2019年12月06日

J3にFC今治、なでしこ1部に愛媛FCレディースが昇格

今季は過去最低順位タイの19位に低迷した愛媛。しかし、一貫したパスサッカーで来季への光明も見えている。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 愛媛FCの今シーズン最終試合は横浜FCとのアウェー戦だった。

 11月24日の第42節、ニッパツ三ツ沢球技場。

 試合後、13年ぶりのJ1復帰に、満員の横浜FCサポーターが歓喜に沸く中、センターサークル付近で三浦知良に近づいて祝福の握手を交わしに行ったのが愛媛・西田剛主将だった。

 自身がプロキャリアのスタートを切った古巣チームでレジェンドとして君臨している大先輩は今でもリスペクトしているひとりだ。ふたりの会話はしばらく続いていた。
「いやあ、祝福もしましたが、個人的なことを話していたんですよ。カズさんからは“これからも現役続けるんだろ?”って」

 決定機を作りながら、決めきれない0-2の敗戦は、今季を象徴するような試合だった。

「ラストでカズさんと同じピッチに立っていたのはこみ上げてくるものがありましたが、メチャ悔しかった。技術もメンタルも向こうが一枚上手。昇格に値するチームだとも感じました」

 川井体制で2年目の今シーズン、終わってみれば過去最低順位タイの19位フィニッシュ。

「ただ、ボールを大切にするというコンセプトを貫いて積み上げできたものもある」と川井監督が胸を張るように、強豪相手に互角以上の戦いぶりで快勝した17節の柏戦や25節・長崎戦など“愛媛スタイル”が芽吹いた試合もあった。

 一方で、少しでもチームが違う方向を向くと途端にひ弱な表情を見せてしまう試合も多く「波があった」シーズンだった。

 実は来る2020年シーズンはそれ以上の、いや史上最大の“大波”が愛媛にやってくる。

 J3にFC今治、なでしこ1部に愛媛FCレディースが昇格するなど愛媛サッカー界は新時代を迎える。これまでと同じで乗り切れると甘んじてはいけない。今までのJ2・14年間とは違う特別な1年だと覚悟を持って臨まなければ埋没しかねない。

 観客数最下位など深刻な課題も多く、クラブの変革は急務だ。

 例えばこれまで続けてきたレンタル選手依存型から、地元出身選手主導型への本格スライドも一案だろう。今季ほとんど出場できなかったアカデミー出身の若手、岩井柊弥、渡邊創太、清川流石らが台頭すればその先鋒役にピッタリだ。

「悔しいシーズンだったが1年間学ぶものもあったし自信もついた。来年は覚悟の年だと思っている」
 全体練習が終了した現在も、彼らはチームに残り率先してボールを蹴っている。
 
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