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【現役の眼】元日本代表MF、橋本英郎が見たベネズエラ戦のポジティブ要素。流れを作ったのは4人のJリーガー

カテゴリ:日本代表

橋本英郎

2019年11月21日

世界とJリーグの距離を測るうえで格好の試金石に

 11月19日に行なわれたキリンチャレンジカップのベネズエラ戦は、国内組には代表に食い込んでいける絶好のチャンスでした。相手もFIFAランキングで日本の28位よりも少し上の26位で、良い相手が来てくれました。

 今回のベネズエラは南米特有の嫌らしさを持っている楽しみな相手。迎え撃つ日本は、海外組数名のほかは、基本的に国内のJリーガーたち。世界とJリーグの距離を測るうえでも格好の試金石になりました。

 試合を分析するにあたり、前半と後半ではまったく別の戦い方をしたのではないかと思うほど違いました。今回は、後半に注目して考えてみたいと思います。

 試合はご存知の通り、前半だけで4失点。つまり後半開始時点で4点差ということもあり、事態の打開を図るべく投入された交代選手のプレーがポイントになりました。

 まずは立ち上がりから出場した古橋選手と三浦選手。このふたりが入ったことで、前線のプレスのポイントが明確になりました。

 三浦選手は最終ラインの押し上げをかなり意識して声掛けをしていました。その効果が、日本の最終ラインとボランチの間にあったスペースを、前半はベネズエラFWに好きなように使われていましたが、後半はその起点を作らせないことに成功しました。

 古橋選手は、守備のアクションをハッキリ分かりやすくすることで何度か引っかけてボールを取れそうになっていました。

 また日本のビルドアップの際には、中間ポジションを取ってボールを引き出す、また前線の裏へ走り込む動きなど、アクションが明確で他の選手も合わせやすくなっていきました。

 これによって後半の流れは日本に傾いてきました。

 この流れに拍車をかけたのが、次の交代選手として投入された永井選手、山口選手です。永井選手はファーストプレス、1番目のプレッシャーを相手DF、GKに全力疾走でかけました。その瞬間、サポーターの声が盛り上がるのを見ていて感じました。

 それほどプレッシャーをかける勢いが前半の前線と違ったからです。そのスピードが相手の判断する時間を奪っていきます。それに加えて原口選手の前半から繰り返していた前線へのプレスが、2番目にボールを受けた相手DFにも効果的に圧力がかかるようになりました。
 
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