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金田喜稔がコロンビア戦を斬る!「久保が他の10人に合わせるか、他の10人が久保に合わせるか。森保監督は早急に決断すべきだ」

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェストWeb編集部

2019年11月18日

ひとりだけ違う感性でサッカーをやっていた

先発フル出場を果たした久保。見せ場を作り出すことはできなかった。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 ビックリしたね。もう少しできるかと思ったけど、すべての面で決定的に差があり過ぎた。東京五輪まであと8か月でどうやってチームを作っていくのか、本当に不安だね。メダルどころじゃないよ。

 コロンビアは金メダルも狙えるポテンシャルを持っていると思う。本大会ではこんな強いチームばかりではないから、日本がベスト8ぐらいまで勝ち進む可能性はあるだろう。でも今日のゲームを見る限り、その先は厳しいね。グループリーグからきつい試合を強いられるだろうね。

 注目された久保は、できることはやっていたと思う。仕掛けるべきところでは仕掛けるし、キープすべきところではキープしてボールを簡単に奪われない。パスを出したほうがベターなところでは、そうしていた。

 ただ、問題は周囲の動きと久保の感性が一致していないところだ。

 簡単に言うと、日本の選手は出し手も受け手も、アッタキングサードで裏のスペースを狙いすぎる。世界基準の圧倒的なスピードがあれば話は別だが、コロンビアのほうがスピードがあるのに、一か八かで裏を狙っては、カバーリングをされてボールを失っていた。そんなことを繰り返しやっていても、堅固な守備は崩せない。

 下の世代の頃から、そういうサッカーばかりをやっているから、染みついているんだよ。敵が前にいても足下にパスを出して、そこでボールをキープして、次の展開に持ち込むとか、強引にマークを外してシュートを打つという発想がないんだよ。
 
 ただ久保だけは、バルセロナの下部組織で育ち、足下で繋ぐサッカーを経験しているから、ひとりだけ違う感性でサッカーをやっていた。

 一方のコロンビアは、フィジカルやスピードで日本より明らかに上だったにもかかわらず、足下でボールを回し、安易に裏を狙ってボールを失うようなことはなかった。この点は見習うべきだよ。

 ただ、本番まで残り1年を切っているし、そうそう集まる機会あるわけでもない。劇的にスタイルを変えろと言っても難しいかもしれない。スーパーな存在になりうる久保の良さを殺してでも、一か八かの「博打サッカー」を続けたほうがいいという考え方もあるだろう。

 そこは、森保監督がどう判断するか。このサッカーのままで行くなら、周囲に合わせるように久保を説得しなければならない。

 極端に言うと、久保が他の10人に合わせるか、他の10人が久保に合わせるか、だ。時間はない。早急に決断すべきだと思う。
 
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