中村が前節の広島戦で左膝を負傷
[J1リーグ32節]浦和0-2川崎/11月5日/埼スタ
浦和がACLの決勝に勝ち上がった影響で、他チームより先にJ1・32節を戦った川崎は、脇坂泰斗、小林悠のゴールで完封勝ちを収めた。
2-1で制した30節の広島戦から中2日、苦しいスケジュールのなかで選手たちは意地を見せた。序盤からなかなかリズムに乗れない展開も、35分に脇坂のミドルで先制すると、相手のカウンターに粘り強く対応し、途中出場の小林が78分に追加点。クリーンシートで貴重な勝点3を得た。
ただ、広島戦では大きなアクシデントにも見舞われていた。チームの司令塔で精神的支柱である中村憲剛が負傷。左膝前十字靭帯損傷と診断され、長期離脱が決まったのだ。
浦和戦のキックオフ前には川崎の応援席に、中村の背番号14があしらわれた、大きなユニホームフラッグが掲げられたが、選手たちも特別な想いを抱えていたようだ。
浦和がACLの決勝に勝ち上がった影響で、他チームより先にJ1・32節を戦った川崎は、脇坂泰斗、小林悠のゴールで完封勝ちを収めた。
2-1で制した30節の広島戦から中2日、苦しいスケジュールのなかで選手たちは意地を見せた。序盤からなかなかリズムに乗れない展開も、35分に脇坂のミドルで先制すると、相手のカウンターに粘り強く対応し、途中出場の小林が78分に追加点。クリーンシートで貴重な勝点3を得た。
ただ、広島戦では大きなアクシデントにも見舞われていた。チームの司令塔で精神的支柱である中村憲剛が負傷。左膝前十字靭帯損傷と診断され、長期離脱が決まったのだ。
浦和戦のキックオフ前には川崎の応援席に、中村の背番号14があしらわれた、大きなユニホームフラッグが掲げられたが、選手たちも特別な想いを抱えていたようだ。
この日はベンチスタートだった主将の小林に代わって、キャプテンマークを巻いた谷口彰悟は、試合後に心の内を明かす。
「憲剛さんにはずっと引っ張ってきてもらって、僕らは近くでその姿を見てきました。それにああいう怪我をしてしまって、一番悔しいのは憲剛さんのはず。だからこそ安心して治療に専念できるように、チームのことは僕らに任せてもらいたいですし、そういうチームになっていきたい。特に話し合ったわけではないですが、皆、思っていることは一緒のはずです。自然とそういう気持ちで試合に臨みました」
また浦和戦でゴールを奪った小林は、その得点の意味を振り返る。
「憲剛さんの分も、僕らでチームを引っ張っていくという気持ちもそうですが、憲剛さんに勝利を届けたいという想いが強いです。今、僕がしてあげられるのは、ゴールを決めてパワーを送ることくらい。今日はそれができました。僕も同じ怪我をしたことがありますし、辛さは分かっているので、少しでも元気づけたいです」
川崎は浦和を下し、消化試合がひとつ多いとはいえ、首位の鹿島との勝点差を5、来季のACL出場圏内の3位の横浜との勝点差を4に縮めた。週末の11月9日には鹿島との直接対決も待っている。「僕らは綱渡りで、負ければ終わりという状況」(谷口)ではあるが、誰もがクラブのレジェンドへの想いを抱えながら、さらに上を目指す覚悟だ。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
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