ゲーム終盤の決定機を止められて…
試合が終われば、敵も味方もない。ラグビーのノーサイドの精神は、サッカー界にも波及しているようだ。
現地時間11月2日に行なわれたプレミアリーグ第11節で、ワトフォードと対戦したチェルシーは2-1で接戦をモノにした。互いに攻め合って、終盤まで手に汗を握る展開が続いたこの試合で、大きなハイライトとなったのが、後半アディショナルタイム8分にワトフォードがセットプレーから創ったチャンスシーンだ。
なりふり構わずに攻勢を強めたワトフォードは、ゴール前に守護神のベン・フォスターを上がらせると、このイングランド人GKが味方からのロングボールをドンピシャのヘディングで合わせる。しかし、この決定的なシュートは相手GKケパ・アリサバラガに横っ飛びでセーブされ、惜しくもゴールは奪えなかったのである。
絶好の得点機を食い止められた直後にタイムアップ。するとフォスターは笑顔でケパの下に駆け寄り、その場で力強く抱きしめ、チームを救ったスーパーセーブを称えたのである。
現地時間11月2日に行なわれたプレミアリーグ第11節で、ワトフォードと対戦したチェルシーは2-1で接戦をモノにした。互いに攻め合って、終盤まで手に汗を握る展開が続いたこの試合で、大きなハイライトとなったのが、後半アディショナルタイム8分にワトフォードがセットプレーから創ったチャンスシーンだ。
なりふり構わずに攻勢を強めたワトフォードは、ゴール前に守護神のベン・フォスターを上がらせると、このイングランド人GKが味方からのロングボールをドンピシャのヘディングで合わせる。しかし、この決定的なシュートは相手GKケパ・アリサバラガに横っ飛びでセーブされ、惜しくもゴールは奪えなかったのである。
絶好の得点機を食い止められた直後にタイムアップ。するとフォスターは笑顔でケパの下に駆け寄り、その場で力強く抱きしめ、チームを救ったスーパーセーブを称えたのである。
この36歳のベテランGKが見せた心温まるアクションはSNS上で拡散され、「これがノーサイドの精神だ」「GKだからこそ、あのセーブがいかに凄いかが分かるんだろう」「試合が終われば、同業者だ」などなど、ファンから絶賛する声が相次いだ。
当の本人はどう感じていたのか。試合後、英公共放送『BBC』のインタビューに応じたフォスターは、次のように想いを明かしている。
「自分史上最も得点に近づいたシーンだったから、ケパがセーブしたことが信じられなかったよ。でも、あれこそが、ケパにチェルシーが多額のお金をつぎ込んだ理由さ。もしもゴールを決めていたら、自分は引退していたね。試合後のこと? あれはケパに対するフェアプレーのつもりさ」
かつてイングランド代表としてもプレーしたフォスター。そんな経験豊富な大ベテランの立ち居振る舞いは、称賛するに値するものだった。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部