日本で開催されているラグビーのワールドカップは、11月２日に南アフリカ対イングランドの決勝が行なわれる。

　イングランドがこの世紀の一戦に臨むのに先立ち、英公共放送『BBC』の人気サッカー番組「Match of the Day」の公式ツイッターが、「どのフットボーラーが最高のラグビー選手になるか」というお題で意見を募集した。

　多くのフォロワーから票を集めたのが、アデバヨ・アキンフェンワだ。185センチ・102キロというまさにラグビー選手のような体型の巨漢FWは、37歳となったいまもイングランド３部のウィコム・ワンダラーズでプレーしている。

　下部リーグを渡り歩き、これまでトップリーグでプレーした経験はないものの、FAカップなどでプレミア勢を相手にその体躯とフィジカルの強さを発揮し、注目を集めた。スクラムやモールで重戦車のように活躍してくれそうだ。

　FWの一番人気がアキンフェンワなら、バックスはウォルバーハンプトンのアダマ・トラオレだ。上半身に分厚い筋肉を纏ったスペイン人FWは、圧倒的なスピードが自慢。弾丸のように敵陣に切れ込み、トライを奪ってくれるだろう。
 

　アーセナルのフランス代表MFマテオ・ゲンドゥジを支持する声も少なくなかった。そのコメントの多くには、クリスタル・パレスのウィルフィールド・ザハをラグビーのタックルのように倒す写真が添付されており、このシーンのイメージが強かったようだ。

　そのほか、リバプールのDFフィルジル・ファン・ダイク、インテルのFWロメル・ルカク、ウォルバーハンプトンなどでプレーしたカメルーン人DFジョージ・エロコビ、アーセナルのDFセアド・コラシナツなど、屈強なフィジカルを持つ筋骨隆々のプレーヤーを推す意見が多かった。

　なかには、先日もリーグカップのチェルシー戦で見事なFKを叩き込んだマーカス・ラッシュフォードをキッカーとして推すファンや、ロングスローの名手ロリー・デラップに投票するフォロワーもいた。

　興味深かったのが「エバートンの選手」という意見。理由は「後方にパスをするのが得意だから」だそうだ。

　さて、今夜の決勝は英国では午前９時の開始となる。サッカーファンの多くも、眠い目をこすりながら、テレビにかじりついて観戦することになるのだろう。

●サッカーダイジェストWeb編集部