ガナーズのキャプテンに非難が集中している。
現地時間10月27日に行なわれたプレミアリーグ第10節で、アーセナルはホームでクリスタル・パレスと対戦。開始9分までに2点をリードしながら、32分と52分にゴールを許し、追いつかれて迎えた61分だった。
キャプテンを務めるMFグラニト・ジャカに交代が告げられると、ホームサポーターからブーイングが起こる。アーセナルは前節も格下のシェフィールド・ユナイテッドに不覚をとっており、観衆の鬱憤も溜まっていたのだろう。
スイス代表MFは明らかに不満そうな態度を見せ、耳に手を当ててファンを挑発。さらに、ユニホームを脱ぐと、ベンチには座らず、そのままドレッシングルームへと消えて行ってしまった(試合はこのまま2-2で終了)。
英公共放送『BBC』などによると、この時ジャカは『くそったれ』と捨て台詞を吐いたという。当然、選手としてあるまじき行為であり、主将であればなおさらだ。
アーセナルのレジェンドである元イングランド代表FWのイアン・ライトは、BBCの人気番組『Match of the Day』のなかで、「彼は謝るべきだ。キャプテンの取る行動じゃない」と非難。また、「3年間でいいプレーを見せたのは、ほんの一握りだ」として、ブーイングをしたファンの心情を慮った。
同じくOBの元フランス代表MFエマニュエル・プティも、「なぜ彼がキャプテンに選ばれたんだ。リーダーシップの欠片もない」と扱き下ろしている。
選手間投票で主将に選ばれたが…
ジャカはこれまで腕章を巻いてきたロラン・コシエルニーが退団したのを受けて、選手間投票で後任に決まった。だがその時から、リーダーとしての資質や選手としての力量を疑う声が少なくなった。
自ら新キャプテンを任命するのを避け、選手間投票という方法を採ったウナイ・エミリ監督も頭が痛いところだろう。「彼は間違っている。ただ、このことは内部で話し合う。落ち着いてほしい」と火消しに追われている。
スペイン人指揮官はジャカから腕章を剥奪するのか。それとも、このまま主将の座を託すのか。いずれにしても、火種が燻ることになりそうだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部