10月27日、Ｊ２リーグ38節の11試合が行なわれ、上位陣の結果は下記の通りとなった。

柏　４－０　福岡
山形　３－０　愛媛
横浜ＦＣ　２－１　東京Ｖ
琉球　２－３　大宮

　大宮のみ消化試合がひとつ少ないが、残り４節となったJ２で、上位陣の順位は次のようになっている。（現在の未消化試合は23節の鹿児島vs岐阜[10月30日]、36節の大宮vs福岡[11月６日]）

１位／柏　　　　　　勝点75　22勝９分７敗　65得点・30失点（得失点差＋35）
２位／山形　　　　　勝点67　19勝10分９敗　53得点・30失点（得失点差＋23）
３位／横浜ＦＣ　　　勝点67　19勝10分９敗　60得点・40失点（得失点差＋20）
４位／大宮　　　　　勝点66　18勝12分７敗　55得点・37失点（得失点差＋18）

　38節では上位陣がすべて勝利したため、勝点差の変化はなかった。ここでは、柏が最速での優勝または昇格をいつ決められるかを考察していくが、まずは上位陣の次節の対戦カードを整理する。

39節（左側がホームチーム）
11月２日（土）
大宮vs柏（14時キックオフ）
水戸vs山形（15時キックオフ）
11月３日（日）
横浜FCvs長崎（14時キックオフ）

　柏が大宮との上位対決を制し、山形と横浜FCがともに引き分け以下となれば、柏の昇格は最速で次節に決まる。

　しかし、柏が次節で大宮を下したとしても、未消化試合を含めた４試合を残す大宮との勝点差は12になるため、まだ優勝は決まらない。

　では、優勝は最速でいつ決まるのか。前述の39節で柏が大宮に勝利、山形と横浜FCが引き分け以下という条件があるうえで、大宮が未消化試合の36節・福岡戦で勝利できなければ、そこで柏のJ２優勝が確定する。これが柏優勝の最速パターンだ。

　柏が優勝と昇格を射程圏内に捉え、いよいよJ２も佳境に入ってきた。そんな最終盤戦を染谷悠太はこう展望する。

「次、大切な試合が待っているので、そこでしっかりと勝ってモノにするということが、今後を占ううえでも大切になってくる。目の前の一戦、一戦を全力で戦うところにフォーカスしてやっていきたい。監督も口酸っぱく、『自分たち次第なんだから』ということを言っています」

　ネルシーニョ監督が選手たちに伝えているのは「自分たち次第」だと言う。たしかに、大宮戦を含めた残り４試合に全勝すれば、たとえ山形と横浜FCが全勝したとしても、最速で40節に優勝＆昇格が決まる。いずれにせよ、すべての試合に勝って気持ち良くJ１に復帰したいところだ。

取材・文●志水麗鑑（サッカーダイジェスト編集部）