JリーグYBCルヴァンカップは10月26日、決勝の北海道コンサドーレ札幌対川崎フロンターレが行なわれ、120分を戦い３-３と決着がつかず、PK戦の末に川崎が初優勝を飾った。

　ともに初優勝を目指す大一番は、立ち上がりにペースを掴んだ札幌が開始10分に右サイドの白井康介からのクロスを菅大輝がダイレクトボレーで叩き込み札幌が先制。しかし、川崎も前半アディショナルタイム、CKからのこぼれ球を阿部が左足で叩き込み、同点に追いつく。前半は１-１で終了した。

　迎えた後半も川崎ペースで推移。再三のチャンスを逃し続けた川崎だったが終盤の88分、川崎は大島からのスルーパスに抜け出した途中出場の小林悠がワントラップから落ち着いて流し込み、ネットを揺らす。川崎が勝ち越しに成功する。

　このまま川崎が５度目のファイナル挑戦で初優勝を飾るかに思われた後半アディショナルタイムの95分、CKから深井一希がヘディングシュートをねじ込み、札幌が土壇場で同点に追いつく。試合は２-２でともに譲らず延長戦に突入した。

　そして、延長前半の95分、札幌がカウンターからチャナティップがドリブルで川崎陣内を突破すると、ペナルティエリア手前でFKを獲得。VARでの判定の結果、川崎は谷口が決定機阻止で一発退場となってしまう。このFKのチャンスに、札幌のキッカーは今季公式戦で４ゴールをFKで決めている福森。左足を振り抜くと、鋭い弧を描いたシュートがゴール左上を正確に射抜いた。福森の一発で札幌が勝ち越しに成功する。

　しかし延長後半、今度は10人の川崎が同点に追いつく。109分、CKから山村和也の折り返しに再び小林が合わせてネットを揺らす。川崎が３-３と試合を振り出しに戻す。試合はこのままともに相譲らず、120分を戦って３-３と決着つかず、PK戦へと突入する。

　迎えたPK戦では５-４で川崎が制し、５度目のファイナル挑戦で初のルヴァンカップ優勝を掴んだ。

【ルヴァン杯決勝PHOTO】札幌３(４ＰＫ５)３川崎｜互いに一歩も譲らず激しい猛攻も川崎がＰＫ戦を制し初優勝！！ＭＶＰには・・・！？

構成●サッカーダイジェストWeb編集部