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「カオスにある」前インテル指揮官にオファーもフラれる? 混迷のミランをイタリア紙が酷評

カテゴリ:メガクラブ

サッカーダイジェストWeb編集部

2019年10月05日

同じ街のライバルは首位を快走

開幕6戦で4敗と散々な結果に終わっているミラン。政権交代は近いか?(C)Getty Images

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 不振を極めるミランは、すでにマルコ・ジャンパオロ監督を見限ったということか。

 イタリア紙『Corriere dello Sport』は10月4日、ミランが水面下で前インテル監督のルチアーノ・スパレッティに就任を打診したものの、断られたと報じた。

 ミランは6節を消化したセリエAで2勝4敗の勝点6、降格圏にわずか1ポイント差の16位と低迷している。開幕6試合で4敗は81年ぶり。総得点4はリーグワースト2位タイで、うち2点はPKによるものだ。

 フィオレンティーナに敗れた前節の試合後、ジャンパオロ監督は辞任するつもりはないと話し、テクニカルディレクターのパオロ・マルディーニも信頼と続投を強調した。だが、イタリア・メディアは、様々な後任候補の名前を報じている。
 
『Corriere dello Sport』紙によれば、そのひとりだったスパレッティに、水面下でコンタクトを取っていたという。だが、インテルと年俸450万ユーロ(約5億6000万円)の契約を1年残すスパレッティからは良い返事がもらえなかったようだ。

 5日のジェノア戦にも負けることがあれば、監督交代は避けられないと言われているミランだが、フロントはすでに「ポスト・ジャンパオロ」に目を向けていたのかもしれない。同紙は、スパレッティの「ノー」でジャンパオロが安心できるわけではないと指摘した。

 ただ、記事は、スパレッティ以外に候補者がいないとも伝えている。アンドリー・シェフチェンコはウクライナ代表監督から動かず、クラウディオ・ラニエリやルディ・ガルシアも候補から外れるという。

 昨シーズンまで指揮を執ったジェンナーロ・ガットゥーゾの復帰報道も後を絶たないが、マルディーニ、ズボニミール・ボバン、リッキー・マッサーラ、イバン・ガジディスの幹部4人のうち、2人が退任しなければ実現しないとのことだ。

 この状況に、『Corriere dello Sport紙』は「ミランはカオスにある」とその迷走ぶりを酷評している。同じ街のライバルであるインテルが首位を快走し、王者ユベントスから覇権を奪い返そうとしている一方で、ミランはどこへ向かうのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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