27節、上位３チームが揃って引き分け。この結果、FC東京、鹿島、横浜の勝点差は変わらなかった。順位に変動があったのは第２集団で、神戸に敗れた川崎が５位に後退した一方、G大阪とのダービーマッチを制したC大阪が４位に浮上した。
 
　残り７試合、ジワリと迫るC大阪がどこまでトップ３を脅かすか。ちなみに、現在の順位表で上位６クラブの成績は以下のとおりだ。

１位／FC東京　勝点53　16勝５分６敗　37得点・21失点（得失点差＋16）
２位／鹿島　　　勝点52　15勝７分５敗　49得点・24失点（得失点差＋25）
３位／横浜　　　勝点49　15勝４分８敗　49得点・33失点（得失点差＋16）
４位／C大阪　　勝点46　14勝４分９敗　32得点・21失点（得失点差＋11）
５位／川崎　　　勝点44　11勝11分５敗　41得点・26失点（得失点差＋15）
６位／広島　　　勝点44　12勝８分７敗　34得点・22失点（得失点差＋12）

　４位のC大阪は、首位のFC東京と勝点７差。逆転優勝に厳しい状況は変わりないものの、決して非現実的な目標ではなくなってきた。では、上位４チームの今後のスケジュールとポイントは？　クラブ毎に見ていこう。

FC東京
28節（10／５）鳥栖戦（A）
29節（10／19）神戸戦（A）
30節（11／２）大分戦（A）
31節（11／９）磐田戦（A）
32節（11／23）湘南戦（H）
33節（11／30）浦和戦（H）
34節（12／７）横浜戦（A）

　アウェー８連戦のうち４つを消化。ここまで１勝２分１敗という成績だ。鹿島戦に続き、松本戦でも白星を掴めず、やや停滞気味か。とはいえ、依然として首位。主導権はあるだけに、ネガティブになる必要はない。気掛かりはD・オリヴェイラの累積警告が現時点で“３つ”ということか。

鹿島
28節（10／６）C大阪戦（A）
ルヴァン杯準決勝第１戦（10／９）川崎戦（A）
ルヴァン杯準決勝第２戦（10／13）川崎戦（H）
29節（10／18）松本戦（A）
天皇杯準々決勝（10／23）HONDA FC戦
30節（11／２）浦和戦（H）
31節（11／９）川崎戦（H）
32節（11／23）広島戦（A）
33節（11／30）神戸戦（H）
34節（12／７）名古屋戦（A）

　次節のC大阪戦はひとつのポイントになる。ここで勝利を収めれば、その後のルヴァンカップ、J1・松本戦、天皇杯に良い影響を与えるはずだ。31節に川崎戦、32節に広島戦など、上位陣ではもっともリーグ戦のスケジュールが厳しいかもしれない。
 

横浜
28節（10／５）磐田戦（A）
29節（10／19）湘南戦（H）
30節（11／２）鳥栖戦（A）
31節（11／９）札幌戦（H）
32節（11／23）松本戦（A）
33節（11／30）川崎戦（A）
34節（12／７）FC東京戦（H）

　28節の磐田戦は逆転優勝を考えれば勝利が必須。持ち前の攻撃サッカーで勝点を稼ぎつつ、得失点差もプラス方向に伸ばしたい。FC東京との最終戦のホームゲームで“勝てば優勝”という流れを最低でも作り出したいだろう。

Ｃ大阪
28節（10／６）鹿島戦（H）
29節（10／18）札幌戦（A）
30節（11／２）松本戦（H）
31節（11／９）湘南戦（H）
32節（11／23）神戸戦（A）
33節（11／30）清水戦（H）
34節（12／７）大分戦（A）

　天皇杯で鳥栖に敗れたものの、リーグ戦では５連勝と目下絶好調。僅差の試合をモノにする勝負強さが光り、勢いもある。次節、鹿島との大一番を制することができれば俄然、逆転優勝への希望が膨らみそう。ここさえ乗り切れば残りの対戦相手は比較的恵まれているか。

　C大阪対鹿島の試合結果が、優勝争いに大きな影響を与えそうだ。５位の川崎、６位の広島はいずれも首位のFC東京と勝点９差であり、現実的な目標はACLの出場権獲得（３位以内）か。

構成●サッカーダイジェスト編集部