「毎試合、危機感を持ってやっている」
現地時間9月22日に行なわれたブンデスリーガ第5節、長谷部誠と鎌田大地擁するフランクフルトはホームに強豪ドルトムントを迎えた。
立ち上がりからドルトムントに主導権を握られると、11分にゴールを許してしまう。その後、試合の流れはなかなか変わらなかった。30分過ぎまで一方的にゲームを支配されていたが、44分にFWアンドレ・シウバが加入後初得点となる同点ゴールを挙げると、互角の展開となる。
66分には再度失点しリードを許すが、フランクフルトも88分に鎌田のシュートがオウンゴールを呼び込み、最終的には2-2の同点で終わるという劇的な展開だった。
この日、これまで公式戦で先発し続けていた鎌田は、初めてベンチスタートとなった。試合後に先発を外れたことの心境を訊ねると、「はじめから、全ての試合にスタメンで出られるとは思っていない」と冷静で現実的な答えが返ってきた。
「体力的にも無理だと思うので、ローテーションはいつかすると思っていた。ただ、今日の試合で途中から出て、(出来が)悪かったらまた次の試合に出られないかもしれないということは考えていた。そのくらい毎試合、危機感を持っている。この1試合でベンチスタートになったからといって、何かが変わることはない」
その心持はプレーにも表われていた。1点をリードされた状況で67分からピッチに立つと、鎌田は積極的にシュートに持ち込んでいった。69分には鋭いシュートをみせ、85分にも左サイドから中に持ち込み、右足でシュートを放つ。どちらもゴールにはならないが、ひるむようなこともなかった。
立ち上がりからドルトムントに主導権を握られると、11分にゴールを許してしまう。その後、試合の流れはなかなか変わらなかった。30分過ぎまで一方的にゲームを支配されていたが、44分にFWアンドレ・シウバが加入後初得点となる同点ゴールを挙げると、互角の展開となる。
66分には再度失点しリードを許すが、フランクフルトも88分に鎌田のシュートがオウンゴールを呼び込み、最終的には2-2の同点で終わるという劇的な展開だった。
この日、これまで公式戦で先発し続けていた鎌田は、初めてベンチスタートとなった。試合後に先発を外れたことの心境を訊ねると、「はじめから、全ての試合にスタメンで出られるとは思っていない」と冷静で現実的な答えが返ってきた。
「体力的にも無理だと思うので、ローテーションはいつかすると思っていた。ただ、今日の試合で途中から出て、(出来が)悪かったらまた次の試合に出られないかもしれないということは考えていた。そのくらい毎試合、危機感を持っている。この1試合でベンチスタートになったからといって、何かが変わることはない」
その心持はプレーにも表われていた。1点をリードされた状況で67分からピッチに立つと、鎌田は積極的にシュートに持ち込んでいった。69分には鋭いシュートをみせ、85分にも左サイドから中に持ち込み、右足でシュートを放つ。どちらもゴールにはならないが、ひるむようなこともなかった。
「股下だったり中に切り替えしたり、僕自身が意図してやったシュートが、たまたま入らなかっただけのこと。(ゴール前で)最後まで持ち込む部分には自信を持っているので、気持ちに問題はなかった」
その飽くなき姿勢が終盤の88分、同点ゴールを引き出した。
右サイドのティモシー・チャンドラーのクロスをオーバーラップしていたマルティン・ヒンターエッガーが折り返すと、逆サイドでフリーになっていた鎌田が、右足ダイレクトでシュート。ドルトムントDFのトーマス・ディライニーが必死にクリアしようとしたが、ボールはゴールへ吸い込まれた。
このゴールは、決まった瞬間は鎌田のゴールと記されていたが、試合終了後に正式にオウンゴールに訂正されている。
「チームとして勝点1ポイントでも拾うことができて、すごく良かった。ゴールは素直にうれしかったけれど、勝つためには3点目をチームとしては取りに行かないとなと思っていたので」
そう語った鎌田は、試合後に自身のSNSを更新。サポーターに感謝を述べ、「試合終わった瞬間チームメート先輩やら色々な人からすぐさまお前のゴールではないと笑。初ゴールはお預けということで続けて頑張ります」(原文ママ)と発信している。
念願のブンデス初ゴールは逃したが、途中出場ながら強豪からの勝点奪取に貢献し、しっかりと仕事を果たした。同僚やサポーターにとっては、記録上はオウンゴールだとしても、”鎌田のゴール”という印象が強く残っただろう。
確実に次に繋がるプレーを見せたフランクフルトの15番は、次節のウニオン・ベルリン戦で先発復帰、そしてブンデスリーガ初ゴールを狙う。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部