【清水】名古屋戦での収穫。ドウグラスのノーゴールはむしろプラスと捉えるべきだ

カテゴリ:Jリーグ

古沢侑大(サッカーダイジェスト編集部)

2019年09月14日

ドウグラスの他に得点源が生まれれば…

ドウグラスは名古屋戦で無得点も相手ディフェンスには常に脅威となった。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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[J1リーグ26節]清水3-2名古屋/9月13日(金)/アイスタ

 “戦術ドウグラス”
 
 そう言われてもいいほどドウグラスの存在感は抜群だ。184センチ・80キロの体躯を誇り、最前線に君臨。驚異的な跳躍力や圧倒的なパワーに加え、爆発的なスピード。さらには高い精度を持つ左足のキックも併せ持つ。
 
 今季はシーズン前に不整脈の症状が見られて出遅れたが、復帰後は7試合連続ゴールを含む10得点。昨季も15試合・11得点という活躍で、その能力はJリーグでも群を抜いていると言っても過言ではないだろう。
 
 しかし、攻撃がドウグラス頼りになるのも明らかだ。清水はハイプレスをかけ、高い位置でボールを奪ってからのショートカウンターでゴールに迫りたいが、押し込まれる展開も多い。そういうシーンでは長いボールを蹴り、ドウグラスの個の能力に賭けることもあるのだ。
 
 もちろんドウグラスの能力を最大限に活用することはチームにとって大きなアドバンテージをもたらすに違いないが、もし長期離脱など不測の事態が起こった時にどう対処するのか――。実際に今季、ドウグラスが不整脈の影響で欠場した4節まではリーグ戦2分2敗の勝ちなし。北川航也が気を吐いて得点は生まれていたが、その北川もオーストリアへと移籍してしまった。
 
 そういう観点で見ると名古屋戦ではドウグラスにゴールが生まれなかったが(シュートも0)、西澤健太と河井陽介のゴールで3得点を奪えた。このブラジル人FWのノーゴールはある意味収穫だ。
 
 他の得点源が生まれることでドウグラスへのマークも分散されるはずだ。仮にそうならなくとも、他の選手がフリーになれば良い。昨季は終盤7試合を4勝3分でラストスパートし、8位フィニッシュした清水。残り8試合となり、反撃はまだまだここからだ。
 
取材・文●古沢侑大(サッカーダイジェスト編集部)
 
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