心強いセットがそこかしこに。確実に進歩している
パラグアイ戦は、新たな“発見”というよりも“再確認”の色合いが濃いゲームだった。
ゴールはふたつとも素晴らしい展開から生まれた。長友佑都と酒井宏樹がサイドからお膳立てし、大迫勇也と南野拓実が一流のフィニッシュを見せた。とはいえ、長友、酒井、大迫らベテラン組の個の技術や戦術理解度の高さは、もはや分かり切っている。より重要なのは、彼らがどれだけ新しく加わったヤングタレントを盛り立て、連携し、サポートしているか。そこだけを切り取ると、実に見事な“再確認”ができた。
エリアごとのコンビネーションで見れば明らかだ。酒井と堂安律、長友と中島翔哉、吉田麻也と冨安健洋、さらには吉田と植田直通と、いずれも心強いセットだっただろう。やはりこれまでの森保ジャパンのベースを担ってきた前半出場のメンバーは、攻守両面での連動がスムーズでバランスが良かった。パス回しも観ていて安心できたし、アジアカップのときよりも確実に進歩した印象を受ける。
取り立ててニュースにはならないが、代表チームにおいてはこうした“再確認”がきわめて重要な位置を占める。実際、日本の欧州組には時差ボケや移動の疲れが残っていただろうが、一人ひとりからはあまりそれが感じられなかった。シンプルな約束事のもとで、ストレスを抱えずにプレーできているからで、寄せ集めでタイトな日程で強化を図る代表チームでは大切な要素となる。
ゴールはふたつとも素晴らしい展開から生まれた。長友佑都と酒井宏樹がサイドからお膳立てし、大迫勇也と南野拓実が一流のフィニッシュを見せた。とはいえ、長友、酒井、大迫らベテラン組の個の技術や戦術理解度の高さは、もはや分かり切っている。より重要なのは、彼らがどれだけ新しく加わったヤングタレントを盛り立て、連携し、サポートしているか。そこだけを切り取ると、実に見事な“再確認”ができた。
エリアごとのコンビネーションで見れば明らかだ。酒井と堂安律、長友と中島翔哉、吉田麻也と冨安健洋、さらには吉田と植田直通と、いずれも心強いセットだっただろう。やはりこれまでの森保ジャパンのベースを担ってきた前半出場のメンバーは、攻守両面での連動がスムーズでバランスが良かった。パス回しも観ていて安心できたし、アジアカップのときよりも確実に進歩した印象を受ける。
取り立ててニュースにはならないが、代表チームにおいてはこうした“再確認”がきわめて重要な位置を占める。実際、日本の欧州組には時差ボケや移動の疲れが残っていただろうが、一人ひとりからはあまりそれが感じられなかった。シンプルな約束事のもとで、ストレスを抱えずにプレーできているからで、寄せ集めでタイトな日程で強化を図る代表チームでは大切な要素となる。
そんななか、個人的に目を引いた選手がふたりいる。橋本拳人と冨安の両人だ。
26歳ながらこのチームではベテランの部類に入ってしまう橋本は、なによりポジショニングが冴えていた。90分間を通して安定感があり、パラグアイが隙あらば狙っていたカウンターの芽をことごとく摘み取る。攻撃面でも局面を前に進めるパスを迷わず撃ち込んでいたし、ボールタッチ数が多く、ミスが少ない。
この日は柴崎岳、板倉滉と中盤で並んでも、ひとつ位置を下げてバックラインに入っても、橋本のプレー精度と安定感、読みの鋭さはチームの大きな武器となっていた。堅守速攻を徹底してくるアジア勢と対峙するワールドカップ予選では、彼のようなタレントが不可欠だということが分かっただろう。
もうひとりは、この夏にイタリア・セリエAのボローニャに活躍の場を移した若き守備者、冨安だ。パラグアイ戦では本職のセンターバックのみならず、サイドバックでも異彩を放った。見慣れていないのもあって、攻撃面での関与はいかほどかと見守っていたが、オーバーラップのタイミングも頻度もクロスの質も申し分なかった。1対1の守備対応は言わずもがなだ。原口元気に通したロングフィードは圧巻だった。
まだまだ伸びしろがふんだんにありそうな、末恐ろしい若者である。
26歳ながらこのチームではベテランの部類に入ってしまう橋本は、なによりポジショニングが冴えていた。90分間を通して安定感があり、パラグアイが隙あらば狙っていたカウンターの芽をことごとく摘み取る。攻撃面でも局面を前に進めるパスを迷わず撃ち込んでいたし、ボールタッチ数が多く、ミスが少ない。
この日は柴崎岳、板倉滉と中盤で並んでも、ひとつ位置を下げてバックラインに入っても、橋本のプレー精度と安定感、読みの鋭さはチームの大きな武器となっていた。堅守速攻を徹底してくるアジア勢と対峙するワールドカップ予選では、彼のようなタレントが不可欠だということが分かっただろう。
もうひとりは、この夏にイタリア・セリエAのボローニャに活躍の場を移した若き守備者、冨安だ。パラグアイ戦では本職のセンターバックのみならず、サイドバックでも異彩を放った。見慣れていないのもあって、攻撃面での関与はいかほどかと見守っていたが、オーバーラップのタイミングも頻度もクロスの質も申し分なかった。1対1の守備対応は言わずもがなだ。原口元気に通したロングフィードは圧巻だった。
まだまだ伸びしろがふんだんにありそうな、末恐ろしい若者である。