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初のW杯予選に挑む久保建英。年代別代表の「アジアの舞台」ではどんな活躍を見せてきたのか?

カテゴリ:日本代表

元川悦子

2019年09月05日

A代表で予選を戦う意味について「重みが違うし、背負っているものが全然違う」

2018年のU-19アジア選手権に出場した当時の久保。アジアの舞台では無類の勝負強さを発揮してきた。(C) Getty Images

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「ハッキリ言って、重みが違うし、背負っているものも全然違うと思ってます。自分はU-17の予選、U-19の予選だったりでアジアで戦ってますけど、今度は『アンダー』もつかなくなる。相手も強くなりますし、自分たちのレベルも上がりますし、1個上のステージで戦っているのかなと思います」
 
 自身初のワールドカップアジア予選初戦となる10日のミャンマー戦(ヤンゴン)を前に、久保建英(マジョルカ)はA代表で予選を戦う意味の大きさをこう表現した。

 
 確かに、隔年開催のU-17やU-20ワールドカップとは違い、ワールドカップは4年に1度しかない。予選方式もセントラル開催だった前者とは異なり、約2年という長期間にわたって広大なアジアをホーム&アウェーで戦う難しさも比べ物にならない。今回から海外組の一員となった彼にしてみれば、移動や時差調整、環境適応という新たな難題も加わる形になった。「生半可な気持ちではカタールに行けない」という覚悟を持って、今回の森保ジャパンに参戦しているはずだ。
 
 とはいえ、年代別代表のアジア予選経験が大きな力になるのはひとつの事実。それは中村俊輔(横浜FC)や遠藤保仁(G大阪)ら代表レジェンドたちも言っていることだ。97年ワールドユース(現U-20ワールドカップ)と2000年シドニー五輪の両予選を戦っている戸田和幸氏(解説者)も「アジアは暑さや水、食事、移動距離や時差などのいろんな問題があるから、年齢の若いうちに経験しておいた方が耐性や対応力が身に着く。年代別代表の経験はA代表にも確実に生きる」と前向きにコメントしていた。
 
 とりわけ久保は、2015年U-16アジア選手権予選をモンゴル、2016年U-16アジア選手権をインド、2018年U-19アジア選手権をインドネシアと、タフな場所で真剣勝負を経て世界切符を掴んできた選手。その経験値は非常に大きい。
 
 2016年9月のU-16アジア選手権(U-17ワールドカップ・アジア最終予選)を振り返ってみると、重圧のかかる初戦・ベトナム戦で彼は開始16分に精度の高い直接FKでゴールネットを揺らし、先制点をゲット。チーム全体の緊張を和らげる大役を果たしている。
 
「試合前に『相手の壁が飛ばないから、あんまりコースを狙いすぎずにしっかりと強くボールを蹴れば入るよ』というアドバイスをもらっていて、その通り蹴ったら入った。狙い通りのFKだったかなと。キレイに決まったんで、なんかすっとしたというか、緊張が取れたかなという感じがしました」と値千金の得点を冷静に振り返れるところも堂々たるもの。森山佳郎監督も強心臓ぶりには舌を巻いていた。この大会の日本はベスト4で敗退したが、久保は4試合に出場し4ゴールと大活躍。大舞台での強さを見せつけている。
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