気になる移籍先の候補は?
インテルの元主将マウロ・イカルディは、去就が不透明なまま、晩夏を迎えている。
26歳のアルゼンチン代表ストライカーは、2013年の夏にサンプドリアから加入してからエースとして君臨してきたが、昨シーズン途中にクラブと衝突。それ以来、キャプテンの座を剥奪されただけでなく、チームの蚊帳の外に置かれ、アントニオ・コンテ新監督が就任した今シーズンは、完全に構想外となっている。
そんななかで、インテルとイカルディの溝がさらに深まる方向に進んでいるようだ。
全国紙『La Gazzetta dello Sport』などの複数のイタリア・メディアが伝えたところによると、イカルディはクラブ内での自身に対する扱いを改善させるために法的手段を講じたというのだ。
26歳のアルゼンチン代表ストライカーは、2013年の夏にサンプドリアから加入してからエースとして君臨してきたが、昨シーズン途中にクラブと衝突。それ以来、キャプテンの座を剥奪されただけでなく、チームの蚊帳の外に置かれ、アントニオ・コンテ新監督が就任した今シーズンは、完全に構想外となっている。
そんななかで、インテルとイカルディの溝がさらに深まる方向に進んでいるようだ。
全国紙『La Gazzetta dello Sport』などの複数のイタリア・メディアが伝えたところによると、イカルディはクラブ内での自身に対する扱いを改善させるために法的手段を講じたというのだ。
今シーズンも所属選手として登録されているものの、チームの全体練習からは外されているイカルディは、クラブに対してトレーニングへの復帰を要求するとともに、これまでに受けた不平等な扱いに対する損害賠償として150万ユーロ(約1億8750万円)の支払いを求めたという。
この前代未聞の訴えに対して、『Corriere dello Sport』は、「インテルは驚きを隠せずにいる」としたうえで、取材に応じたイタリア人弁護士のマティア・グラッサーニ氏が、「イカルディが復帰すれば、規律を重んじる指揮官との衝突は避けられない。訴えに応じる必要はない」と語ったことを伝えている。
もはや完全に目の上のたんこぶと化してしまった元エースをインテルは売却する方針を固めており、ジュゼッペ・マロッタCEOは、「数日のうちにポジティブな方法で解決すことを願っている」と今夏の移籍市場がクローズする前に手放す意向を明白にしている。
現時点で、有力な移籍先として挙がっているのは、パリ・サンジェルマンとアトレティコ・マドリーで、後者は来夏に7000万ユーロ(約87億5000万円)の買い取りオプション付きの期限付き移籍を目指しているようだ。
しかし、インテルと21年6月までの契約を締結しているイカルディは、ミラノでの生活に愛着を持つワンダ・ナラ夫人の助言もあり、残留を決断したとも報じられている。
このまま最悪の関係に陥っているクラブに残るのか。それとも新天地で再出発を図るのか――。タイムリミットは刻一刻と迫っている。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部