キング牧師と父親の版画の前で…
マンチェスター・ユナイテッドに所属するフランス代表MFのポール・ポグバが、自身やチームメイトたちに向けて相次いでいる人種差別的な行為に対して声を上げた。
ポグバは、今月19日に行なわれたプレミアリーグ第2節のウォルバーハンプトン戦で、1-1で迎えた68分にPKのキッカーを自ら進み出るも失敗。このミスキックのせいで勝点3を奪えなかったこともあり、試合後にSNSで人種差別的な侮辱を受けることになった。
さらに現地時間8月24日に開催されたプレミアリーグ第3節のクリスタル・パレス戦でも、ポグバと同じようにPKを失敗したマーカス・ラッシュフォードが、1-2で敗れた試合後に差別的な批判のターゲットなっていた。
ユナイテッドの選手だけでなく、UEFAスーパーカップでPKを失敗したチェルシーのティミー・エイブラハムが心ないバッシングの被害に遭うなど、イングランド・サッカー界では人種差別の問題が物議を醸している。
繰り返される言葉の暴力に、ポグバも黙ってはいなかった。
ポグバは、今月19日に行なわれたプレミアリーグ第2節のウォルバーハンプトン戦で、1-1で迎えた68分にPKのキッカーを自ら進み出るも失敗。このミスキックのせいで勝点3を奪えなかったこともあり、試合後にSNSで人種差別的な侮辱を受けることになった。
さらに現地時間8月24日に開催されたプレミアリーグ第3節のクリスタル・パレス戦でも、ポグバと同じようにPKを失敗したマーカス・ラッシュフォードが、1-2で敗れた試合後に差別的な批判のターゲットなっていた。
ユナイテッドの選手だけでなく、UEFAスーパーカップでPKを失敗したチェルシーのティミー・エイブラハムが心ないバッシングの被害に遭うなど、イングランド・サッカー界では人種差別の問題が物議を醸している。
繰り返される言葉の暴力に、ポグバも黙ってはいなかった。
25日に自身のツイッターを更新したポグバは、かつてアフリカ系アメリカ人の公民権運動の指導者として活動したマーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師と自身の父親であるアントワーヌさんの版画の前で自らの子ども抱える画像を公開。そして、次のコメントを添えた。
「僕の先祖や両親は僕の世代の今日の自由のため、働くため、バスに乗るため、そしてフットボールをするために苦しんだ。人種差別的な侮辱をするのは無知である。僕をより強くし、次の世代のために戦うモチベーションを与えるだけだ」
このポグバの訴えは大きな反響を呼び、ツイートからわずか1時間で約4万のリツイートと16万6000もの「いいね」が押され、世界に拡散されている。
また、ユナイテッドのオーレ・グンナー・スールシャール監督も、立て続けに起こった人種差別問題については、公式会見の場で怒りを露わにしている。
「いい加減にこんなことは止める必要があるし、このようなことが続く状況に言葉を失っている。被害者である我々は活動を続けなくてはいけないのに、加害者はフェイクアカウントに隠れ続けていることにね。2019年になってもこのようなことを議論するなんて、狂っているとしか言いようがない」
SNSでのポグバの発言は、サッカー界に蔓延る悪しき習慣が改善されるきっかけとなるだろうか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部