「不可解な扱い」をスペイン紙が追求
現地時間8月7日、レアル・マドリーはオーストリア遠征を実施し、レッドブル・ザルツブルクとのプレシーズンマッチを戦った。今季初の3バック(3-4-2-1)を採用し、エデン・アザールのゴールで1-0の勝利を収めた。
今回選抜されたのは20名の精鋭メンバー。ジネディーヌ・ジダン監督の構想外とされ、放出が濃厚なハメス・ロドリゲス、ガレス・ベイル、マリアーノ・ディアスの3選手がメンバー外となった一方、同じくマドリードに残った久保建英とロドリゴの新加入18歳コンビは、同日に行なわれたカスティージャ(Bチーム)のテストマッチ、対アルコルコン戦に出場した。
そしてもうひとり、意外な主軸がメンバー外となった。クロアチア代表のバロンドーラー、ルカ・モドリッチである。
マドリー公式は「怪我のため」と説明したが、これに異を唱えたのがスペイン全国紙『AS』だ。「モドリッチのメンバー漏れはきわめて疑わしい裁定だ」と題し、「彼はどこも怪我などしていない」と断言。次のようにレポートを続けている。
「フィットネスになんら問題がないルカ・モドリッチが、不可解にもザルツブルク遠征のメンバーに選ばれなかった。ジダン監督の決定なのか、それとも退団を願うクロアチア人の希望だったのか。もはや移籍は秒読み段階に入った、と見るのが妥当だろう」
さらに同紙は1年前の顛末を紹介。ロシア・ワールドカップ後にもモドリッチは退団を求めた。インテルなどが好条件のオファーをマドリー側に提出したが、フロレンティーノ・ペレス会長はいっさいの打診をシャットアウトしたのである。その代わりにモドリッチの年俸を大幅に上げ、カリム・ベンゼマと同じ1000万ユーロ(約12億5000万円)に再設定した。
だが、「33歳となったいま、明らかにキャリアの冬に入った」と『AS』紙は見る。「トニ・クロースの契約が新たに更新され、なによりマドリー首脳部は目下、ポール・ポグバの獲得を最大のミッションと捉えている」とし、「フランス代表MFが加入となればモドリッチの先発はなくなる。そこに本人が危惧を抱いているのは間違いない」と記した。
今回選抜されたのは20名の精鋭メンバー。ジネディーヌ・ジダン監督の構想外とされ、放出が濃厚なハメス・ロドリゲス、ガレス・ベイル、マリアーノ・ディアスの3選手がメンバー外となった一方、同じくマドリードに残った久保建英とロドリゴの新加入18歳コンビは、同日に行なわれたカスティージャ(Bチーム)のテストマッチ、対アルコルコン戦に出場した。
そしてもうひとり、意外な主軸がメンバー外となった。クロアチア代表のバロンドーラー、ルカ・モドリッチである。
マドリー公式は「怪我のため」と説明したが、これに異を唱えたのがスペイン全国紙『AS』だ。「モドリッチのメンバー漏れはきわめて疑わしい裁定だ」と題し、「彼はどこも怪我などしていない」と断言。次のようにレポートを続けている。
「フィットネスになんら問題がないルカ・モドリッチが、不可解にもザルツブルク遠征のメンバーに選ばれなかった。ジダン監督の決定なのか、それとも退団を願うクロアチア人の希望だったのか。もはや移籍は秒読み段階に入った、と見るのが妥当だろう」
さらに同紙は1年前の顛末を紹介。ロシア・ワールドカップ後にもモドリッチは退団を求めた。インテルなどが好条件のオファーをマドリー側に提出したが、フロレンティーノ・ペレス会長はいっさいの打診をシャットアウトしたのである。その代わりにモドリッチの年俸を大幅に上げ、カリム・ベンゼマと同じ1000万ユーロ(約12億5000万円)に再設定した。
だが、「33歳となったいま、明らかにキャリアの冬に入った」と『AS』紙は見る。「トニ・クロースの契約が新たに更新され、なによりマドリー首脳部は目下、ポール・ポグバの獲得を最大のミッションと捉えている」とし、「フランス代表MFが加入となればモドリッチの先発はなくなる。そこに本人が危惧を抱いているのは間違いない」と記した。
マドリーはほかにもアヤックスの俊英MF、ドニー・ファン・デベークの獲得も目前に迫る。オランダ代表の22歳もまた、モドリッチの存在を脅かす上昇株だ。
2012年夏にトッテナム・ホットスパーから鳴り物入りで入団し、早や7年。チャンピオンズ・リーグを4度制するなど10個のタイトルをマドリーにもたらし、絶対的な地位を築き上げた。はたして稀代のプレーメーカー、ルカ・モドリッチは純白のキットに別れを告げるのか。ひとつの時代が、終焉を迎えようとしているのかもしれない。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2012年夏にトッテナム・ホットスパーから鳴り物入りで入団し、早や7年。チャンピオンズ・リーグを4度制するなど10個のタイトルをマドリーにもたらし、絶対的な地位を築き上げた。はたして稀代のプレーメーカー、ルカ・モドリッチは純白のキットに別れを告げるのか。ひとつの時代が、終焉を迎えようとしているのかもしれない。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部