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3人の主力を欠くなかで勝ち切った米子北。「自分がやるしかない」慣れないCBで岡田大和が無失点に貢献

カテゴリ:高校・ユース・その他

手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

2019年07月27日

城市徳之総監督は「他のやつの経験になる」と前向きなコメント

チームの守備の要、高橋祐翔の負傷によりCBへコンバートされた岡田大和。気持ちの入ったカバーリングで無失点に貢献した。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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[インターハイ2回戦] 米子北1-0長崎日大/7月27日/南城市陸上競技場
 
 堅い守備で相手のボールを奪い、前線へのロングパスを多用した米子北。先制点もロングフィードを必死に追いかけたFW中田来輝が、相手守備陣のミスを誘い、得点を決めた。
 
 23分の先制ゴールを守り抜き、勝ち切った米子北だが、実は本来、主力としてピッチに立っているはずだった3選手が怪我のため離脱していた。U-18日本代表でセンターバックの高橋祐翔、GKの長﨑勇也、もうひとりはドリブルが武器のFW植田葉月である。
 
 その分、普段サブメンバーの選手が先発に抜擢され、インターハイという大舞台で、負傷選手の分も必死にボールに食らいついた。城市徳之総監督も今大会の厳しさを語る。
 
「本来ベストメンバーであれば2つ3つというところが、ある程度想定出来ていたんですけど、怪我人が多いなかでなので、やっぱり厳しかったですね。それでも他のやつの経験にはなるので…」
 
 主力の抜けた穴を埋めるため、今大会で新たな経験を積んでいるひとりがDF岡田大和。本来サイドバックであるはずの岡田がセンターバックを務めていた。守備の要・高橋の不在によるコンバートだった。
 
「インターハイ前にもともとセンターバックだった人(高橋)が怪我して、自分が入ったんですけど、初めは全然分からなくて、けど自分がやるしかないと思って、腹くくってやりました」
 
 慣れないポジションだったものの、気持ちの入った守備でしっかりと役割をこなし、チームの無失点に貢献。カバーリングも見事だった。

「センターバックというのは自分が抜かれたら失点に大きく絡んでしまうので、ボールが来る前とかよく考えてポジショニングを取ったり、予測したりして相手に勝つことを意識しました」
 
 岡田だけではない。GKの長﨑が抜けた穴を岩田大河が、FWの植田が抜けた穴を中田が埋め、与えられた役割をそれぞれがしっかりと完遂した。米子北はそんな厳しいチーム状況の中、山口代表の西京が待つ3回戦でも、鳥取の絶対王者として初優勝を目指し、怪我人の分まで全員が必死に戦い抜く。
 
取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

【インターハイ2019 PHOTO】米子北1-0長崎日大|U18日本代表の高橋が不在の中、長崎日大の猛攻を凌いだ米子北が前半の1点を守り抜き勝利!

【米子北DF岡田大和 PHOTO】本職のSBから急遽CBを務め、相手の猛攻を塞き止め勝利に大きく貢献!
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