• トップ
  • ニュース一覧
  • 「ガクのような選手は見たことがない」柴崎岳はなぜ2部を選んだのか? デポルティボ移籍の舞台裏【番記者の現地レポート】

「ガクのような選手は見たことがない」柴崎岳はなぜ2部を選んだのか? デポルティボ移籍の舞台裏【番記者の現地レポート】

カテゴリ:海外日本人

エル・パイス紙

2019年07月25日

オペレーション決行の条件は1部昇格だった

デポルティボへの完全移籍が決定した柴崎。左がパコ・サス会長、右がデル・ポソSD。(C)RCDEPORTIVO

画像を見る

「ガクは一度約束したことをどんなことがあっても守ってくれた。20年以上サッカーに携わってきたが、彼のような責任感の強い選手は初めてだ」
 
 柴崎岳がデポルティボ・ラ・コルーニャに移籍した経緯を聞くと、強化責任者のカルメロ・デル・ポソSDからこんな答えが返ってきた。
 
 中盤の強化が急務だったデポルティボは、今冬にも柴崎の獲得に動いていた。実際、柴崎サイドとはすでに条件面で合意に達し、所属元のヘタフェとも交渉は最終段階まで入っていた。しかし冬の移籍市場がクローズする1月31日の時点になっても最終的な回答が届かず、そのまま棚上げになったという経緯があった。
 
 クラブのオフィスには柴崎がサインした書類が大切に保管されていたが、泣く泣く諦めざるを得なかった。そしてデポルティボは昨シーズン、プレーオフ決勝でマジョルカに敗れ1部昇格を逃した。デル・ポソは、柴崎を獲得できなかったことがその一因であると考えている。
 
 ただその後も、柴崎とのコンタクトが途絶えることはなかった。この日本代表MFは、前述のマジョルカ戦をはじめデポルティボの試合をチェックしていた。
 
 デル・ポソによれば、もし1部昇格を果たせば、一旦棚上げとなった移籍オペレーションが決行される運びになっていたという。しかし既述したとおり、デポルティボは降格から1年での1部復帰に失敗。元々、19-10シーズンの予算が大幅にカットされる予定だったクラブにとって、資金繰りはさらに厳しくなった。当然、サラリーも抑えられる。しかし、それでも柴崎の考えは変わらなかった。
 
「1部のクラブよりも2部であってもうちでプレーしたほうがアピールになる、と考える選手は今までにも何人かいた」とこのSDは語る。しかし、柴崎の場合は状況が違う。ラ・リーガ1部の複数クラブからアプローチを受け、メキシコのプーマスからはヘタフェに支払う移籍金に加え、高額のサラリーが提示されていた。それらのオファーを全て蹴ってまで、デポルティボでプレーすることを選んだのだ。
 
「ボランチで起用する考えがあると聞かされたことが、入団の決め手になった」
 
 22日に行なわれた入団プレゼンテーションで柴崎自身がこう語ったように、首脳陣は中盤の司令塔をこの日本代表MFに任せる意向だ。
 
【関連記事】
「なんという美男美女!」柴崎岳が真野恵里菜との挙式を報告! 幸せいっぱいのツーショットを披露!!
「恐韓症だ!」「世界では珍しくない」韓国メディアの“踏みつけ騒動”反論に中国紙は唖然と…
【現地発】日本の久保建英&安部裕葵フィーバーとの温度差。スペインのメディアやファンは「トップ昇格」の現実を分かっている
「やっぱりスペイン語が完璧!」マドリー久保建英が僚友ふたりとのQ&Aトークで“キレキレぶり”を披露!
ジダン監督は久保建英を「アセンシオに匹敵」と評価。トップチームから真っ先に声が掛かる存在だ【番記者の現地レポート】

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ