勝率は100パーセント!?シマオ・マテの持つ不敗神話にあやかって仙台はさらに上位へ!

カテゴリ:Jリーグ

古沢侑大(サッカーダイジェスト編集部)

2019年07月01日

「(ボランチでもCBでも)どちらもできる」(S・マテ)

ここまで9試合・2ゴールのS・マテ(23番)。札幌戦ではヘディングで得点を奪った。写真:徳原隆元

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 痛快な連勝だ。
 
 ベガルタ仙台は6月1日に行なわれた14節の名古屋戦(3-1)で勝利を挙げると、松本(1-0)、FC東京(2-0)、札幌(2-1)を下し、リーグ戦4連勝を達成。6月のリーグ戦を全勝で駆け抜けたのだ。一時は最下位に沈んだ時期もあったが、順位は10位まで浮上し、自動降格圏の17位とは勝点差6を付けた。
 
 勝てる理由としては「新戦力のフィット」「馴染み始めた4-4-2」「怪我人の復帰」など様々な要因があるが、ここでは一因として、シマオ・マテを紹介したい。
 
 S・マテは今季から仙台でプレーする元モザンビーク代表のDF。ギリシャのパナシナイコスやスペインのレバンテで経験を積み、国際Aマッチでは32試合に出場している。

 DF登録ながら足もとの技術が高く、序盤戦はボランチやアンカーなど主に中盤の守備職人としての起用が多かった。だが、出場した試合でチームが勝てないこともあって、徐々に出番を失い、リーグ戦では6試合連続で出場機会に恵まれなかった。
 
 そんななか、13節の清水戦でチームは4失点の敗戦(S・マテは途中出場)。そこで守備の立て直しを図るべく、次の6月1日の14節・名古屋戦で先発のチャンスが巡ってきた。スタメンは3月17日の4節・湘南戦以来。そしてこれまで起用されてきた中盤ではなくCBとしての出場だった。
 
「監督にどのポジションでやってほしいか決めていただいて、自分としては(仙台に)来た時から(ボランチでもCBでも)どちらもできると知っていただいている」と話すように初めてCBとして出場した名古屋戦で安定感を発揮し、勝利に貢献。続く松本、FC東京、札幌との試合を含め、CBとしての4試合で出色のパフォーマンスを披露した。
 
 S・マテは最近の出来についてこう語る。
 
「毎試合、集中力を継続することが大事だと思います。これで満足しないで、まだまだ(試合は)半分残っているので、これからも同じ考え方でやっていきたい」
 
 最後にひとつのデータを紹介したい。S・マテがCBとして出場した試合は4戦全勝(先述した名古屋、松本、FC東京、札幌)、勝率は100パーセントだ。もちろん、まだ4試合の話でサンプルは少ないが、今後、S・マテがCBとして出場した時の仙台の勝率に注目してみるのも面白いかもしれない。

取材・文●古沢侑大(サッカーダイジェスト編集部)
 
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