【G大阪】18歳の中村敬斗とも積極的に対話。39歳の遠藤保仁が示す貢献度と熟練の美技

カテゴリ:Jリーグ

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2019年06月30日

アンカーの位置でテンポ良くボールを出し入れ

前半戦最後となる松本戦で6試合ぶりにスタメンに返り咲いた遠藤(7番)。倉田のチーム2点目をアシストするなど、指揮官の期待に応える活躍ぶりだった。写真:滝川敏之

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[J1第17節]松本1-3G大阪/6月29日/サンアル
 
 試合前、松本のホームスタジアム「サンプロ・アルウィン」の周りに、開場を待つG大阪のサポーターが列をなす。多くの人たちがユニホームを着用している。誰が一番人気なのか。あくまでも、ざっと見た感じだが、「背番号7」の割合はかなり高かったように思う。
 
 プロ22年目。39歳の遠藤保仁は、J史上初となる20年連続開幕スタメンという偉業とともに今季をスタートさせた。
 
 その後もレギュラーとしてプレーしていたが、12節のC大阪戦からは5試合連続で先発落ち。不動の存在ではなくなったが、それでも途中出場でピッチに立つと、熟練のパスワークと確かな戦術眼で際立つパフォーマンスを披露。そうした活躍が改めて評価されたのだろう。前半戦最後の松本戦で、遠藤は6試合ぶりにスタメンに返り咲いた。
 
「スタメンを決めるのは監督なので。僕はやるべきことをしっかりとやって、自分の特長を出さないと意味はないとは思っています。それをどんどん出していきたいし、また練習でパフォーマンスが悪かったら出られない。常に自分のストロングポイントを前面に出しながらやっていきたい」
 
 松本戦は、その言葉通りのプレーぶりだった。アンカーの位置で、テンポ良くボールを出し入れしながら、リズムを作っていく。前に走り出そうと準備しているチームメイトがいれば、スパッとグラウンダーの鋭い縦パスを通す。何でもないショートパスや局面をガラリと変えるサイドチェンジ、そして、倉田秋のチーム2点目をお膳立てしたラストパス。抜群の配給力で3-1の完勝へと導いた。
 
「たくさんボールを受けて、ゲームを作っていくのは、あのポジションの役割のひとつなので。バタバタする時間帯もありましたけど、もう少し改善していきながら、ボール支配率をより高めて、複数得点できるようにしたい」
 
 とにかく、遠藤にはボールがよく集まる。周囲から信頼されているのはもちろん、わずか数歩でもパスコースを作るポジショニングに優れているからだろう。そして、球離れも良い。無駄にキープしないで、正確かつ簡単に捌いて、確実に味方へと届ける。高い技術と非凡な判断力がなせる業である。
 
「たくさんボールに触って、ゲームを作って、相手を走らせる。特にこれからは夏場なので、相手を疲れさせるっていうこともしないといけないと思うので。これからも、できるかぎりボールを受けながら、リズムを生んで、ゲームを優位に運んでいきたい」

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