【川崎】決定機不足でも人材不足でもない。それでも点が取れない、勝ち切れないワケは?

カテゴリ:Jリーグ

いしかわ ごう

2019年06月16日

L・ダミアン、知念慶、そして小林悠の3人で2トップの座を争っている状況

今季5ゴール目となる得点を挙げた小林。しかし川崎はまたしても複数得点を挙げられず。(C) SOCCER DIGEST

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[J1リーグ15節]川崎1-1札幌/6月14日/等々力
 
 後半だけで放ったシュートは15本。そんな怒涛の猛攻も実らず、逆転には至らなかった。
 
「満足はしていないし、勝ち切りたいゲームであったことは間違いないです」

 
 試合後、最終ラインからチームを鼓舞し続けた谷口彰悟がもどかしさをにじませる。この試合の被シュートは3本。失点は前半のPKによるもので、何度も際どいカウンターを受けそうになりながらも、後半は札幌のシュート数を0にシャットアウトした。
 
 ただ、2点目を決め切れなかった。これでリーグ戦は4試合連続で1ゴール。敵地で完封した13節の大分戦を除くと、本拠地・等々力では3試合連続で1-1が続いており、王者・川崎としては満足できない結果だろう。
 
 決定機不足でもなく、決めるべき人材不足で苦しんでいるわけでもない。
 
 川崎にはレアンドロ・ダミアン、知念慶、そして小林悠という、他チームがうらやむ3人の優れたストライカーが健在だ。これまで川崎の布陣といえば、トップ下を配置する4-2-3-1が定番だったが、最近の鬼木監督はACLで使用していた4-4-2を積極的に採用。3人で2トップの椅子を争っている状態だが、その組み合わせと戦況に応じた最適解がまだ整備し切れてない印象だ。
 
 前節の浦和戦はL・ダミアンと小林のコンビだったが、今節は小林ではなく知念が先発に入り、L・ダミアンとふたりで前線に並んだ。しかし前半はお互いに持ち味を出せず、連係も改善できないまま前半終了の笛を聞いた。試合後の知念が、渋い表情で振り返る。
 
「攻め方が単発になってしまった。うまくいかない時に工夫しようとしても、ダミアンとだと(意思疎通が)難しかった。ちぐはぐのまま、修正できなかったのは良くなかったと思います」(知念)
 
 停滞を招いた一因は、選手同士の距離感だろう。2トップが前線で構えている時間帯が長くなったことで、中盤との距離が離れてしまった。中村憲剛や脇坂泰斗といったリンクマンになれるトップ下も不在であるため、ボランチやSBから入る前線へのクサビは、長いボールになりがちだ。それを寸断されてカウンターを浴びてしまう悪循環を招いた。次第に中央の崩しは鳴りを潜め、外回り中心の攻撃を余儀なくされた。
 

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