噛みつき男の汚名返上なるか!? クラシコでのデビューを目前に控えたスアレス

カテゴリ:メガクラブ

サッカーダイジェストWeb編集部

2014年10月25日

衝動の再発は懸念材料ではあるが、今は南米3トップに期待大。

「噛みつき男」のイメージを払拭するには、バルサでもこれまで同様に驚異的なペースでゴールを量産し続けるしかない。 (C) Getty Images

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 ブラジル・ワールドカップのグループリーグ・イタリア戦で、マーカーのジョルジョ・キエッリーニの肩に噛みつき、4か月間のサッカー活動禁止という厳しい処分(後に軽減)を食らったルイス・スアレスが、ついに表舞台に復帰しそうだ。
 
 ウルグアイ代表としては親善試合に出場し、相変わらずの得点力を見せつけている稀代のストライカーが、ようやくバルセロナの一員として公式戦、それも世界が注視するレアル・マドリーとの伝統の一戦“クラシコ”で、初お目見えする。
 
 バルセロナのルイス・エンリケ監督も、スタメンかどうかは明言しなかったものの、スアレスがクラシコでピッチに立つことは間違いないと、事前にはっきりと認めている。
 
 このニュースは、スアレスの母国ウルグアイではトップニュースとして扱われているようで、大統領選挙よりも国民の関心を集めているとも。リバプール時代の記憶は過去のものであり、スアレスファンの子どもたちは今、バルセロナのユニホームを身にまとい、敵地サンチャゴ・ベルナベウでの“英雄”のリーガデビューを待ち望んでいる。
 
 ワールドカップでの噛みつき事件の後、「キエッリーニと全てのサッカーファミリーに謝罪するとともに、もう二度と過ちを犯さないことを誓う」と自身のウェブサイトで声明を出したスアレス。新天地バルセロナではこの数か月間、来るべきデビュー戦への準備を黙々とこなし、すでにクラブともチームメイトとも良好な関係を築いている。
 
 世界は生まれ変わった悪童の姿を見られるのか。しかし、アヤックス在籍時の2010-11シーズン、さらにリバプールでも12-13シーズンに相手選手の肩や手に噛みついた“前科”があるスアレス。ある心理学者の見解では、原因は貧しい家庭に育った幼少期にあるとのことであり、そう簡単にこの衝動が消えるとは思えないのだが……。
 
 とはいえ、今はスアレスの言葉を信じるしかなさそうだ。そして、ようやく実現する南米ビッグ3による豪華なFWラインが今週末、どのようなプレーを見せるに期待を傾けたい。レアル・マドリーがガレス・ベイルを欠くとのことで、超豪華3トップの欧州南米対決は不完全なものとなってしまうが、もちろんこれでスアレスのデビュー戦が色あせるものではない。
 
 メッシ、ネイマールの得点力が冴え渡っている今、ウルグアイ産の天性のゴールゲッターが加わることで、前線にさらなる化学反応が起こるのか、あるいは逆に前線のパワーやチーム力を弱めてしまうことになるのか――。クラシコのみならず、新たな興味が今後のバルサにはある。
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