現地時間５月10日にヨーロッパリーグ準決勝・第２レグが開催され、アウェーのアーセナルがバレンシアに４-２で勝利。アグリゲートスコア７-３で19年ぶりの決勝進出を決めた。

　敵地での第１レグを１-３で落としたものの、２-０なら勝ち上がれるバレンシアは、GKネトのスローイングから一気のカウンターで敵ゴール前に迫り、最後はロドリゴのパスをケビン・ガメイロが流し込んでいきなり１点を返す。

　13分、15分にも立て続けにロドリゴが惜しいシュートを放つなど、ホームチームがペースを握ったかに思われたが、その直後だった。

　17分、GKペトル・チェフのキックをアレクサンドル・ラカゼットが頭で落とし、ピエール＝エメリク・オーバベヤンが技ありのアウトサイドキックでネットを揺らす。あっという間に再び２点差に突き放した。

　31分にはメスト・エジルの横パスを受けたオーバベヤンが左足で狙うも、ネトの正面を突く。オーバベヤンの折り返しをラカゼットが狙った38分のシュートとともに、惜しいチャンスだった。
 

　アーセナルが誇る２トップは、後半も止まらない。50分、右サイドを駆け上がったオーバメヤンがルーカス・トレイラに繋ぐと、このウルグアイ代表MFのパスを受けたラカゼットが反転しながら鮮やかなシュートを突き刺す。貴重な２つ目のアウェーゴールを奪った。

　これで２試合合計５-２としたノースロンドンの雄は、58分にガメイロに１点を奪われものの、69分にエインシュライー・メイトランド＝ナイルズのクロスに再びオーバメヤンが合わせてダメ押し点をゲット。88分にもパスワークからこのガボン代表FWが決めてハットトリックを達成。勝負は完全に決した。

　エースが圧巻の活躍を見せたアーセナルが、５月29日にアゼルバイジャンのバクーで行なわれる決勝への切符を手にしたのだった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部