コンサドーレは「一皮剥けたかもしれない」。令和初戦の逆転劇が証明したミシャ札幌の確かな前進

カテゴリ:Jリーグ

斉藤宏則

2019年05月08日

神戸戦は今季のデータでいけば負けゲームだったが…

先制されても同様しなかった札幌は、進藤と鈴木(9番)のゴールで勝利をモノにした。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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「チームが一皮剥けたかもしれないですね」
 
 5月4日のヴィッセル神戸戦後、鈴木武蔵の決勝ゴールをアシストした早坂良太がそう口にした。神戸戦に勝ったことでクラブ初となるJ1での4連勝。新元号初戦に北海道コンサドーレ札幌は新たな歴史を刻んだわけだが、早坂が冒頭の言葉を発した理由はそこではない。今季初めて逆転勝利を手にすることができたからだ。
 
 早坂は続けた。「今季のウチは先制されるとそのままやられてしまっていた。でも今日は、先制をされても我慢強く戦うことができた」。先制すれば、清水エスパルス戦での5得点勝利をはじめ、神戸戦までの3試合でも連勝することができていた。しかし、4節から喫した3連敗はすべて相手に先制され、そのまま押し切られたもの。先制点を奪ったほうが試合を有利に進められるのは当たり前のことだが、今季の札幌は先制点の行方が完全に勝敗を左右していた。
 

 62分にPKを献上し、ダビド・ビジャに決められて失点。今季のデータでいけば負けゲームである。しかし、そこで踏ん張り、68分に進藤亮佑の見事なバイシクルで同点。そして75分に鈴木のヘッドで逆転すると、そのまま逃げ切りに成功。先制されれば必ず負けていたチームが得た逆転勝利は、待望とまで表現するのは大げさかもしれないが、早坂が発したようにさらなる手応えをチームに与えてくれたようである。
 
 札幌の前線でプレーする選手たちの武器はスピードと推進力。鈴木を先頭にタイ代表のチャナティップ、FCソウル(韓国)から加入したアンデルソン・ロペスとで組むトライアングルはグイグイと相手ゴールに突き進むスタイル。そしてそのパワーが最大限に引き出されるのはカウンター時であるとともに、前方にスペースがある状況だ。先制し、相手が前に出てくる展開では強烈な武器となるが、先制されて相手がスペースを消してくると苦しい。そうしたことも、今季の札幌が先制点の有無によって結果が大きく揺れる要因だった。

 では、なぜ神戸戦では先制点を奪われても逆転勝利ができたのか。前出の「我慢強く戦えた」という早坂の言葉に加え、宮澤裕樹はこう話す。「失点をしてからもバタバタせず、『慌てず、1点ずつ取り返そう』と冷静に考えることができた。連敗中は失点をしたらすぐに同点、逆転をしなければいけないという考えになっていた。そうしたメンタル的なところの変化が大きい」と。

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