宮本ガンバが6戦勝ち星なし! 首位・FC東京は17歳久保がきらりと輝くも決め手を欠く

カテゴリ:Jリーグ

サッカーダイジェストWeb編集部

2019年05月04日

満員パナスタで白熱の攻防戦も…

随所で軽快な動きを披露した久保(15番)。それでもチームを5連勝に導くことはできなかった。写真:徳原隆元

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[J1リーグ第10節]G大阪 0-0 FC東京/5月4日/パナスタ

 5戦勝ちなしのガンバ大阪は、チーム主将の三浦をスタメンから外す荒療治に出た。遠藤がトップ下でスタメンに復帰し、4-2-3-1の布陣を選択。かたや首位・FC東京はチャン・ヒョンスが先発に返り咲き、万全の4-4-2でアウェーに乗り込んだ。
 
 立ち上がりから攻勢を仕掛けたのは、本拠地での今季初勝利を狙うホームチームだった。FC東京の果敢なフォアチェックを巧みに交わしながら分厚いボゼッションを展開し、素早く両翼のアデミウソン、小野瀬に当てて好機を窺う。9分にそのアデミウソンが味方とのワンツーで抜け出し、エリア内で右足を強振するも、相手GK林の好守に阻まれてしまう。さらに15分には遠藤が際どい直接FKでゴールを狙ったが、これも林にブロックされた。
 
 だが、FC東京は2トップである永井とD・オリヴェイラが効果的な動きで中盤からのボールを引き出すと、チーム全体のライン押し上げに成功。次第にアウェーチームが盛り返し、ゲームは前半半ば以降、膠着した状態に陥る。
 
 ミドルゾーンでの潰し合いが続くなか、G大阪は35分にセットプレーから立て続けに好機を掴んだが、ここでもゴールを割れない。前線の基準点たるファン・ウィジョがほぼプレーに絡めず、攻撃の停滞感を招いた。
 
 一方のFC東京では17歳・久保の攻守両面での出来が際立った。守ってはアデミウソン、オ・ジェソクに執拗なチャージでプレッシャーを掛け、攻めては得意のドリブル突破や鋭いリスタートキックで見せ場を創出。相手のオ・ジェソクと高に対するイエローカードを誘発した。

 
 スコアレスで折り返した後半、G大阪はスタートから高に代えて今野を投入。中盤の守備強化と構成力向上を試みる。
 
 52分、G大阪はファン・ウィジョが強烈FKでふたたび林を襲うが、日本代表GKにまたしてもファインセーブで弾き出された。圧力を強めて強引なプレーが目立つようになったG大阪に対し、FC東京は長めの球で速攻を狙うシーンが頻発。ゲームはにわかにオープンな展開に雪崩れ込んでいったが、両チームともなかなかビッグチャンスを迎えるには至らない。
 
 ピッチのそこかしこで激しい肉弾戦を繰り返し、ともに選手個々がハードワークを遂行したが最後まで均衡は破れず、試合はスコアレスドローで終了。FC東京の連勝は「4」で止まり、G大阪は連続試合勝ち星なしが「6」に。チケット完売で満員に膨れ上がった本拠地パナスタで、またしても凱歌を上げることはできなかった。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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