「俺たちの間には確かな友情があるけど…」
さすがの愚行に対して、大親友も今回ばかりはオカンムリのようだ。
4月27日に行なわれたフランス・カップ決勝、パリ・サンジェルマン対レンヌ戦。試合は延長戦に入っても2-2のスコアのまま動かず、PK戦に勝敗が委ねられ、レンヌが6-5でモノにした。問題が起こったのは、その試合後の表彰式。パリSGのブラジル代表FWネイマールがファンに暴行を加える様子がSNS上で拡散され、世界中に波紋を呼んでいるのだ。
ネイマールによれば、男性ファンが矢継ぎ早にチームメイトを挑発し続け、自分に対しても「もっとフットボールを勉強してこいよ!」と罵ってきたため、仲間の尊厳を守るために及んだ行為だという。とはいえ、パンチを浴びせられた男性ファンは納得できない。「ちょっとからかっただけなんだよ。唇を切って鼻血が出たんだ」と明かし、訴訟を起こす考えのようだ。
この事態を受けて、フランス全国スポーツ紙『L’Equipe』の取材に応えたのが、パリSGのDFダニエウ・アウベスである。これまでネイマールがトラブルを起こすたびに寄り添い、擁護を続けてきた大親友にして兄貴分の同胞ながら、今回の軽率な行動には怒りを隠せない。
「試合に敗れた直後のデリケートなタイミングで、カッとなった部分はあるだろう。でも、あれはダメだ。言語道断と言っていい。絶対にやってはいけないことだし、大きな教訓にしなければいけないね。俺たちの間には確かな友情があるけど、あんな行為を容認することはできない。(ネイマールが)二度と起こさないと信じたい」
4月27日に行なわれたフランス・カップ決勝、パリ・サンジェルマン対レンヌ戦。試合は延長戦に入っても2-2のスコアのまま動かず、PK戦に勝敗が委ねられ、レンヌが6-5でモノにした。問題が起こったのは、その試合後の表彰式。パリSGのブラジル代表FWネイマールがファンに暴行を加える様子がSNS上で拡散され、世界中に波紋を呼んでいるのだ。
ネイマールによれば、男性ファンが矢継ぎ早にチームメイトを挑発し続け、自分に対しても「もっとフットボールを勉強してこいよ!」と罵ってきたため、仲間の尊厳を守るために及んだ行為だという。とはいえ、パンチを浴びせられた男性ファンは納得できない。「ちょっとからかっただけなんだよ。唇を切って鼻血が出たんだ」と明かし、訴訟を起こす考えのようだ。
この事態を受けて、フランス全国スポーツ紙『L’Equipe』の取材に応えたのが、パリSGのDFダニエウ・アウベスである。これまでネイマールがトラブルを起こすたびに寄り添い、擁護を続けてきた大親友にして兄貴分の同胞ながら、今回の軽率な行動には怒りを隠せない。
「試合に敗れた直後のデリケートなタイミングで、カッとなった部分はあるだろう。でも、あれはダメだ。言語道断と言っていい。絶対にやってはいけないことだし、大きな教訓にしなければいけないね。俺たちの間には確かな友情があるけど、あんな行為を容認することはできない。(ネイマールが)二度と起こさないと信じたい」
神妙な面持ちでそう語ったアウベス。続けて話題は、シーズン最終盤におけるパリSGの低調なパフォーマンスに及んだ。フランス・カップ決勝を含めて、ここ5試合の公式戦で4つの黒星を喫している。リーグ・アン制覇を成し遂げたとはいえ、チャンピオンズ・リーグと国内の2大カップは敗退しており、今シーズンは1冠で終わることが決定した。フランスの絶対王者としては寂しい結果だ。
アウベスは「そこに関しては俺自身も物足りなさを感じている」と切り出し、「勝って当たり前の状況でどれだけ自分たちを奮い立たせられるか。ゴールをしっかり奪って勝ちを掴めるか。そこは選手個々がPSGというクラブ、ユニホーム、カラー(紺と赤)に対してどれだけリスペクトを持って闘えているかによる。もっと想いを強く持ち、もっと力を発揮しなきゃいけないんだ」と真理を突き、熱く問題提議した。
きっとアウベスにも、お灸を据えられたであろうネイマール。被害男性に謝罪したうえで、フランス・サッカー連盟による裁定結果を待つしかない。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
アウベスは「そこに関しては俺自身も物足りなさを感じている」と切り出し、「勝って当たり前の状況でどれだけ自分たちを奮い立たせられるか。ゴールをしっかり奪って勝ちを掴めるか。そこは選手個々がPSGというクラブ、ユニホーム、カラー(紺と赤)に対してどれだけリスペクトを持って闘えているかによる。もっと想いを強く持ち、もっと力を発揮しなきゃいけないんだ」と真理を突き、熱く問題提議した。
きっとアウベスにも、お灸を据えられたであろうネイマール。被害男性に謝罪したうえで、フランス・サッカー連盟による裁定結果を待つしかない。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部