【浦和】グループ突破に早くも暗雲…「まだ折り返し」だと楽観視できない理由

カテゴリ:Jリーグ

多田哲平(サッカーダイジェスト)

2019年04月10日

「2年前自分たちがチャンピオンになった時は…」(槙野)

槙野はホームでの敗戦を悔やむ。一方で「手応えを掴んだ。イメージはできている」と今後に向けて意気込んだ。(C)SOCCER DIGEST

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[ACLグループステージ3節]浦和0-1全北現代/4月9日/埼玉スタジアム2002

 グループステージ3節、全北現代をホームに迎えた浦和レッズは立ち上がりから押され気味で、前半こそ無失点で切り抜けたものの、何度か訪れた決定機をモノにできずにいた。

 すると77分に途中出場のアドリアーノにゴールを許す。1点のビハインドを負った浦和は終盤にドリブラーの汰木康也、長身FWの杉本健勇を投入して攻勢を強めたものの、万事休す。0-1の敗戦を喫した。

 2節まで1勝1分でグループ首位に立っていたものの、その座から陥落。この試合で勝点3を獲得していれば、全北現代を含むライバル(北京国安、ブリーラム・ユナイテッド)を大きく引き離せたものの、ACLはやはり一筋縄ではいかなかった。

 2年ぶりのアジア王者を目指す浦和にとって、ホームで全北現代に敗れたのは、あまりに痛恨だ。「まだ折り返し地点で、3試合ある」と楽観視してはいられない。早くも浦和のグループリーグ突破には暗雲が立ち込めていると言っていいだろう。そのくらいにこの敗戦は大きな意味を持つ。
 
 なぜなら、今後浦和は全北現代とブリーラム・ユナイテッドとのアウェー2連戦を控えている。ホームでさえ勝てなかった全北現代から敵地で勝点をもぎ取るのは容易ではないだろう。しかもブリーラムはホームで全北現代を下している。埼玉では3-0で勝利したとはいえ、決して油断できない。

 そして最終節にホームで迎えるのは北京国安。北京で行なわれた2節では、シュート数20対0と圧倒された相手だ。苦戦は必至なのである。

 ホームで勝点を落とすことがどれだけ痛恨事かは、槙野のコメントからも分かる。

「2年前自分たちがチャンピオンになった時は、ホームでしっかりとポイント3を取れていたから。だからこそあそこまで行けただろう。アウェーでは最低限ポイント1は取って帰らないといけない。さらにポイント3を取るような状況に持っていかれると厳しいですね」

 2年前にアジア制覇を果たした時には、FCソウル、上海上港、ウェスタン・シドニー・ワンダラーズという強豪揃いのグループステージでも、ホーム3戦を全勝で乗り切っている。

 ここからの3戦は、いずれも気の抜けない試合となるだろう。まずはホームで落とした勝点を取り返すためにも、次のアウェー戦で負けは許されない。

取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)

【ACL PHOTO】浦和 0-1 全北現代|ホームで痛恨の敗戦…浦和が今大会初黒星
 
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