現地時間３月９日に開催されたラ・リーガ第27節、古巣エイバルとのバスク・ダービー（１-１）で２試合連続ゴールを叩き出し、マン・オブ・ザ・マッチに輝いたアラベスの乾貴士への称賛が鳴りやまない。

　地元バスクに拠点を置く『Berria』紙は、58分に０-０均衡を破ったこの先制弾を取り上げ、「ホニの素晴らしいパスを受け、GKの牙城を見事に破った」と紹介。一度シュートフェイントをかけてGKのマルコ・ドミトロビッチを倒してから、落ち着いて決めたゴールを称えた。

　また、スペインのスポーツ総合サイト『Sport360』は、この日本代表MFの特集記事を掲載している。

「ベティスでは、本来の状態から程遠かったが、アラベスでは徐々にフィットしている。ロシア・ワールドカップでは、日本のベストプレーヤーのひとりであり、クオリティーについては疑いの余地がない。２試合連続で重要なゴールを決め、より自信を持ってプレーできるだろう。チャンピオンズ・リーグ（CL）の出場権獲得（４位以内）を視界に捉えるアラベスにとって、残り試合はイヌイがキーマンとなる」
 

　称賛の声は、スペイン国内だけに留まらない。セルビアの『Mondo』は、同国代表GKのドミトロビッチを引き合いに、「好セーブを見せていたのに、日本人のイヌイによって驚くようなゴールを決められた」と伝えている。

　ここまで４位のヘタフェに４ポイント差の５位と、クラブ史上初のCL出場権獲得も夢ではないアラベス。上り調子の乾が、その鍵を握る存在なのは間違いない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部