J2山口、2連敗で7失点の22位発進も…「戦術でフットボールをする」チームの想定内と想定外

カテゴリ:Jリーグ

上田真之介

2019年03月07日

力のある相手に対しても「個人の差は感じたが、チームとしての戦い方はできた」

開幕2連敗でのスタートとなった山口。最下位から巻き返したいところだ。(C) J.LEAGUE PHOTOS

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 連敗で22位スタートとなった山口。開幕2戦で対戦したのはJ1から降格した柏(2月24日/●1-2)と、ピーター・ウタカやドゥドゥら強力な助っ人を擁する甲府(3月2日/●2-5)で、黒星がふたつ並ぶこと自体は悲観するものではない。
 
 コンビネーションが未熟ながら、柏戦の序盤では戦術的に崩していく山口らしい場面も見せた。相手を常に敵陣に押しとどめるグループディフェンスも続け、クリスティアーノによって2点を被弾したが、「個人の力の差は感じたが、チームとしての戦い方としてはできた部分も多かった」(霜田正浩監督)と一定の評価ができる試合だった。

 
 だが、山口のチーム事情は苦しく、次の甲府戦にそれが噴出した。
 
 山口はFW岸田和人が半月板断裂などによる負傷で始動早々に離脱。開幕1週間前のプレシーズンマッチ(2月17日/○1-0C大阪)では新加入のFW工藤壮人が右手を負傷していた。昨季からのケガを引きずる選手もいて、前線のプレーヤーを中心に枚数不足が重症化。開幕戦ではキックを特徴とするGK吉満大介が右足を傷めて精度を下げ、実働数は悪化の一途をたどっている。
 
 甲府戦では1年以上のブランクがある山田元気にGKを託し、前線では相手対策と枚数不足の両面から、佐々木匠を3トップの中央に置く実質的なゼロトップを断行した。成否は結果の通りで、5失点を喫する惨敗。GKからのパスをカットされたり、DF内の連係が合わなかったりして序盤だけで2失点すると、試合を通して改善できず、「5点中4点、イージーなミスで」(霜田監督)ゴールを献上した。組織守備をトライしてきたにもかかわらず、力のあるFWに自由を与えれば失点を許し、致命的なミスが多ければ負けるという当たり前の現象をさらけ出したわけだ。
 
 一方で、途中で変更したとはいえ、ゼロトップは堅守を揺さぶる効果はあった。攻撃陣も奮闘し、左のウインガーで先発し途中からセンターフォワードに戻った山下敬大は2ゴール。「ゼロトップでもワントップでも、場面場面でバランスを取りながらやっていたのでやりにくさはない。後半も押し込めていた。いい材料も出ていて、それは次につながる」と気を吐いた。選手が固定できないなか、堅守の相手に2得点は好材料。ボールを保持する時間も長く、戦術でフットボールをするという山口の根幹が機能していることは示した。
 

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