現地２月25日、トルコのシュペル・リギの第23節が行なわれ、今冬から加入した香川真司が移籍後初めて、先発で起用された。

　ベジクタシュの本拠地で行なわれたフェネルバフチェとの“イスタンブール・ダービー”は、トルコ国内でも非常に盛り上がるダービーのひとつ。ボーダフォン・パークを埋め尽くしたサポーターの熱い応援で、スタジアムは独特の雰囲気に包まれた。

　ホームのベジクタシュが前半だけで３点を奪った試合は、後半にフェネルバフチェが３点を取り返して３-３のドローで終了。香川は前半アディショナルタイムにブラク・ユルマズのゴールを生むスルーパスで、１アシストを記録している。

　当の香川は85分、ムスタファ・ペクテメクとの交代でベンチに退くまでプレー。今回のドローによって２位の長友佑都を擁するガラタサライとの差は５ポイントに広がっている。

　そんななか、現地のニュースメディア『SPOR HABERLER』は、初先発を飾った香川に対するサポーターの熱烈な歓迎ぶりを、ある画像とともに紹介した。

　その画像に写っているのは、日の丸を模した四方の布に「Welcome to Beşiktaş SHINJI KAGAWA（ベジクタシュにようこそ、香川真司）」とメッセージが綴られたフラッグを掲げている現地のサポーターの姿だ。

「ベジクタシュとフェネルバフチェによるダービーで、ホーム側スタンドに出現したあるフラッグが話題になっている。ブラック＆ホワイトのユニホームを着た香川真司が、初めてスターティングイレブンに名を連ねたことを記念して、サポーターは彼への熱烈な歓迎のメッセージを記したフラッグを掲げた」

　また、香川のアシストによって３点目が決まった際は、現地で観戦しているサポーターキッズが感激のためか涙を流す様子がカメラに映し出されるなど、現地ファンの心をがっちりつかんでいる様子が窺えた。

　トルコメディア『Sporx』は「カガワを全試合で起用すべき」という現地ジャーナリストの声を紹介するなど、現地での香川に対する期待値は高いままだ。今回はスタメン常連であるアデム・リャイッチが出場停止のため、代役として香川を先発起用したという見方が濃厚だが、次節以降の起用法が注目されそうだ。

　ベジクタシュは現地時間３月２日、アウェーでカイセリスポルと対戦する。