「絶好のチャンスに決めていれば…」
2月19日、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)のプレーオフが行なわれ、サンフレッチェ広島はタイのFAカップ王者チェンライ・ユナイテッドと対戦した。
勝てばACL本戦出場が決まる一発勝負は、90分で決着がつかず。両者スコアレスで延長戦を終え、PK戦で広島がようやく勝利を手にした。
この一戦を報じたスポーツ専門チャンネル「FOX SPORTS」アジア版は、「広島はチェンライに、PK戦の末に勝利した。しかし、試合内容はまったく“無事”ではなかった。この試合には、語るべき、そして勝者が乗り越えるべきヤマ場が5つも存在した」と評している。
「まず10分、広島は皆川佑介が自ら獲得したPKを外し、リードするチャンスを失った。この試合においては非常に大きな過失であり、ホームチームは試合が終わるまで、このミスを悔やんだのではないだろうか。
2つ目、広島にとっての絶好のチャンスは70分にも訪れた。試合の主導権は広島にあり、2点ほど奪っていてもおかしくない展開だったが、チェンライのDF陣、特にGKのサラヌーン・アヌインを出し抜くことができなかったようだ。
3つ目、チェンライもビッグチャンスを逃した。アウェーチームが攻撃に転じる機会は少なかったが、巧妙なテクニックで、82分にビルがゴールを決める絶好のチャンスを得た。だが、時間をかけすぎて失敗してしまった」
勝てばACL本戦出場が決まる一発勝負は、90分で決着がつかず。両者スコアレスで延長戦を終え、PK戦で広島がようやく勝利を手にした。
この一戦を報じたスポーツ専門チャンネル「FOX SPORTS」アジア版は、「広島はチェンライに、PK戦の末に勝利した。しかし、試合内容はまったく“無事”ではなかった。この試合には、語るべき、そして勝者が乗り越えるべきヤマ場が5つも存在した」と評している。
「まず10分、広島は皆川佑介が自ら獲得したPKを外し、リードするチャンスを失った。この試合においては非常に大きな過失であり、ホームチームは試合が終わるまで、このミスを悔やんだのではないだろうか。
2つ目、広島にとっての絶好のチャンスは70分にも訪れた。試合の主導権は広島にあり、2点ほど奪っていてもおかしくない展開だったが、チェンライのDF陣、特にGKのサラヌーン・アヌインを出し抜くことができなかったようだ。
3つ目、チェンライもビッグチャンスを逃した。アウェーチームが攻撃に転じる機会は少なかったが、巧妙なテクニックで、82分にビルがゴールを決める絶好のチャンスを得た。だが、時間をかけすぎて失敗してしまった」
そして試合は、延長戦に突入。その先にも、ドラマが待っていた。
「4つ目の山場。『広島のゴールが認められなかった瞬間』が、このゲームにおけるピークだった。延長戦後半の118分、東(俊希)がペナルティーエリア左からクロスを放り込み、受けた柴﨑 (晃誠)がシュート。DFに当たって跳ね返ったこぼれ球を、パトリックが押し込んでネットを揺らした。
しかし、このゴールは認められなかった。パトリックがオフサイドと判定されたのだ。だが、これは何度見ても、疑問が拭えない決定だったと言えよう」
かなり微妙な判定に、納得がいかない広島の選手たちは審判を取り囲んだが、判定は覆らず。「幻のゴール」で決勝点を取り損なった広島は、延長戦でも得点できず、PK戦に突入した。
最後まで広島を苦しめ、勝負をPK戦まで持ち込んだチェンライだったが、「FOX SPORTS」は「5つ目、ヤマ場は間違いなくPK戦。ただ試合内容に比べて、タイのチームが披露したPK戦は乱雑だった」と評している。
「チェンライは2人目、3人目がPKを外し、勝負は決まったと思われた。だが、広島も4本目でミス。東南アジアのクラブは束の間、望みをつないだかと思われたが…。最終的には広島がクオリティーの高さでPK戦を制し、JリーグのチームがACLの本戦出場権を勝ち取った」
辛くも試合を制し、3年ぶりのACL出場権を勝ち取った広島。本戦では、広州恒大(中国)、大邱FC(韓国)、そして本田圭佑を擁するメルボルン・ヴィクトリー(オーストラリア)と同じグループFに割り振られた。
グループステージ初戦は3月5日、広州恒大とアウェーで対戦。注目のメルボルン・V戦は3月12日、まずは広島のホームで行なわれる。