杉本をいかに使うかは、チームのポイントのひとつ

興梠は2月11日に開催されたキックオフイベントに参加。今季に向けた抱負を述べた。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

今季から浦和の一員となった杉本。その高さは大きな武器になる。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)
浦和レッズの新生2トップがリーグを席巻するかもしれない。在籍7年目を迎えるエースの興梠慎三と、今年C大阪から浦和へと移籍してきた杉本健勇だ。
オズワルド・オリヴェイラ監督は、昨季後半に固まった3-5-2システムを今季も踏襲しそうで、興梠と杉本のふたりはその前線に入るレギュラー候補。昨季7ゴールを決めた武藤雄樹が怪我で出遅れているアクシデントもあり、このふたりに懸かる期待はますます大きくなっている。
練習中から監督も交えて「ポジショニング、ふたりでの崩し、距離感、そういう細かいことを確認した」と、リーグ開幕に向けて念入りに調整を進める興梠は、すでに悪くない感覚を得ているようだ。
「フィニッシュだったりポストだったり、そこらへんは自分に似ているところがある。お互いが良いところを伸ばしてあげて、足りないところを補えると思う。まあ足りないところはほとんどないですけど。それに健勇は高さがあるので、そういうところをチーム全体が使えたら、健勇も活きると思うし、周りも活きてくる」
オズワルド・オリヴェイラ監督は、昨季後半に固まった3-5-2システムを今季も踏襲しそうで、興梠と杉本のふたりはその前線に入るレギュラー候補。昨季7ゴールを決めた武藤雄樹が怪我で出遅れているアクシデントもあり、このふたりに懸かる期待はますます大きくなっている。
練習中から監督も交えて「ポジショニング、ふたりでの崩し、距離感、そういう細かいことを確認した」と、リーグ開幕に向けて念入りに調整を進める興梠は、すでに悪くない感覚を得ているようだ。
「フィニッシュだったりポストだったり、そこらへんは自分に似ているところがある。お互いが良いところを伸ばしてあげて、足りないところを補えると思う。まあ足りないところはほとんどないですけど。それに健勇は高さがあるので、そういうところをチーム全体が使えたら、健勇も活きると思うし、周りも活きてくる」
2017年シーズンにはリーグ2位の22得点を決めたゴールセンスはもちろん、その長身は大きな魅力。ニューコンビに意欲を見せる興梠が、とくにチームで活かしたいという杉本のストロングポイントが、まさにサイズだ。今季のメンバーでは最長で、アタッカー陣ではここ8年間で最も高い。昨年までいたズラタンが186センチ、11年から13年まで在籍したデスポトヴィッチは185センチで、彼ら助っ人FWよりもわずかに大きい。杉本以上の選手を探すと、11年の高崎寛之(188センチ)までさかのぼる。
興梠が言うように、フィニッシャーとしてもポストプレーヤーとしても機能する長身の杉本をいかに使うかは、今季チームのポイントのひとつとなるだろう。うまく活かせれば攻撃戦術の幅は確実に広がるはずで、興梠のポジショニングと得点力がさらに引き出されるかもしれない。
興梠&杉本の2トップはどんなコンビネーションを見せてくれるだろうか。注目したい。
取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)