再会した旧友たちも認める成長ぶり。新人研修で鈴木冬一が語ったルーキーイヤーへの覚悟

カテゴリ:Jリーグ

松尾祐希(サッカーダイジェストWEB)

2019年01月31日

かつての仲間たちは、どこに鈴木の成長を感じているのか

湘南で鈴木はどのようなプレーを見せるのか。長崎で磨いた献身性を武器に1年目からの定位置奪取を誓う。(C)SOCCER DIGEST

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 久々の仲間との再会を懐かしみ、誰よりも笑顔を見せていた選手がいた。長崎総科大附から湘南へ加入した鈴木冬一だ。
 
 今冬の高校サッカー選手権でも確かな存在感を見せたレフティにとって、1月29日から31日まで行なわれているJリーグの新人研修は特別な場となった。その理由は、昨年の3月に名伯楽・小嶺忠敏監督率いる長崎の強豪へ転籍する前に所属していたC大阪U-18や、世代別代表の仲間たちとプロの選手となって再会できたからだ。
 
 2017年にU-17ワールドカップへ出場し、2種登録ながらすでにJ3デビューも果たしていただけにこの移籍は大きな話題を呼んだ。
 
 あれから、1年。「初めての長崎で分からないこともたくさんあって、苦しいこともあった」と鈴木は当時を振り返りつつ、「プリンスリーグでは結果に現われなかったけど、成長しているなという実感があった。最後の選手権でもあんまりいい成績で終えられなかったけど、胸を張ってここに来て良かった言えます」と自身の選んだ道が正しかったと胸を張った。
 
 冬の檜舞台ではベスト16で敗退。それでも攻守に献身し、チームを勝たせるために走り続けた姿勢は1年前からの成長を示すパフォーマンスだった。
 
 小学生の頃からC大阪の下部組織でともにプレーしてきた瀬古歩夢も、鈴木の変化に驚きを隠せないという。今回の新人研修で久々に言葉を交わし、「全然、性格は変わっていないです。昔のままですよ」と語ったが、プレーに関しては成長を感じたという。
 
「選手権を見に行きましたが、貪欲なプレーは変わっていない。でも、凄く献身的に守備をやるようになったし、一番変わったのはチームのために(周りを)引っ張れるところ。試合を見てそう思いました」(瀬古)
 
「よく頑張ったな。その姿勢を後輩たちに伝えてやってくれ」と選手権後に小嶺監督からも成長を認められていたが、仲間たちも鈴木の進化を実感。長崎の地で一回りも二回りも逞しくなった男は、仲間たちと最高の形で再び顔を合わせた。
 
「新人研修に集まっている選手たちがJリーグの舞台で戦う。そのなかで、ここから何人が這い上がって、何人が消えていくのか。今後、道が分かれていくと思うし、上に上がれる人は少ない。自分もそこに入っていけるようにしたい」とは鈴木の言葉だ。自らの足で道を入り開いたレフティは、ルーキーイヤーから湘南で定位置を掴んでさらに上を目指す。

取材・文●松尾祐希(サッカーダイジェストWeb編集部)
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