１月20日（現地時間）、ブンデスリーガ第18節が行なわれ、ニュルンベルクは１-３でヘルタ・ベルリンに敗れた。

　約１か月のウィンターブレイクを終え、迎えた後半戦の初戦。６節以降勝利がなく、４連敗中で最下位に沈んでいるニュルンベルクが、９位のヘルタをホームに迎えた一戦、久保裕也は５試合連続でベンチスタートとなった。

　立ち上がりからアウェーチームがボールを握り、ニュルンベルクは10分あたりから攻勢に打って出るも、どちらも序盤は決定的な場面を作るには至らない。先にファーストシュートを放ったのはホームチームで、13分、ライボルトが左サイドを抜け出して入れたクロスを受けたミシジャンがフリーで右足を振り抜くが、DFにブロックされる。

　対するヘルタは優勢を保ちながら、15分、縦パスを受けたイビシェビッチが前を向いてドリブル開始。ゼルケとの壁パスから、シュートをゴール右隅に叩き込んで先制に成功した。

　ボールポゼッションで上回るアウェーチームはその後も再三、相手ゴールに迫り、29分にはドゥダがペナルティーエリアに侵入して左足でシュート。ニュルンベルクにとっては危険な場面だったが、GKマテニアの正面に飛んで救われる。

　前半の終わり頃には、ニュルンベルクが攻勢を強め、41分にライボルトがベーレンスとの連係でエリアに侵入してフィニッシュまで持ち込む。これは、エリア内で人数をかけて守るヘルタにブロックされたものの、その１分後、連続攻撃が報われた。

　CKでファーサイドのエベルトンが頭で折り返すと、走り込んだレーベンがシュート。これをベーレンスがゴール前で押し込んでゴール。ニュルンベルクは実に５試合ぶりの得点で試合を振り出しに戻した。

　気持ち良く後半を迎えたホームチームは、立ち上がりから敵陣に攻め入り、49分にはCKからイシャクが惜しいシュートを放つ。

　しかし50分、ヘルタは右サイドの攻めからラザロのクロスをイビシェビッチがダイレクトで後方に戻すと、フリーで受けたドゥダが冷静にゴール右隅にシュートを突き刺し、再びリードを奪った。

　守備の甘さを突かれて失点したニュルンベルクは、気落ちすることなく攻めに行くが、ライボルトのクロスが相手DFの腕に当たってもファウルを取られず、逆に微妙な判定でレーベンが警告を受けるなど、度重なる審判への不満にスタジアムが騒がしくなっていく。

　選手が熱くなる場面も見られるなか、64分からはヘルタが波状攻撃を仕掛け、左右から相手ゴール前にボールを入れ続け、ニュルンベルクは必死の守備でこれをはね返す。67分には、ドゥダが空いたスペースを利してフィニッシュまで持ち込んだ（マテニアの正面）。

　そして70分、ヘルタはラザロが入れたクロスをエリア前でゼルケが折り返し、イビシェビッチがスルーすると、背後にドゥダがフリーで待ち構えており、難なくマテニアの牙城を崩して貴重な３点目を奪った。

　ライン間に入った相手選手に自由を与えて再三ピンチを迎えるニュルンベルク。73分にも右サイドを突破され、マイアーに決定的なシュートを許すが、コースの甘さに救われる。79分に自陣でボールを奪われてパス回しを許し、イビシェビッチに決定機を与えると、82分にはゼルケに右ポストを叩くシュートを浴びる。

　逆に攻撃では、レーベンスやミシジャンが粘ってシュートまで持ち込むが、ヘルタ守備陣に寄せられて、シュートコースも絞られる状況で、GKヤルステインを破ることはできない。

　厳しい状況でも動かずにいたニュルンベルクだが、82分にようやく選手の入れ替えを敢行。久保はペレイラに代わり、前線の一角に入った。

　しかし、残り時間の大部分はニュルンベルク陣内でのプレーに費やされ、危ないシュートを再三浴びたアウェーチームは、なかなか攻勢に転じることができず、久保も決定的なプレーに絡むことなく、１分のアディショナルタイムを経て試合終了の笛が響いた。

　前半戦の問題が改善されたとは言い難い内容で５連敗を喫したニュルンベルク。ケルナー監督の去就にも注目が集まるが、いずれにしても後半戦も厳しい戦いが続くのは間違いなさそうだ。次節は26日、マインツと敵地で対戦する。