【日本代表】門戸拡大を期待させるアギーレの「メッセージ」に好感

カテゴリ:日本代表

熊崎敬

2014年08月29日

商業的な縛りが強いために選手層は厚みを帯びず…。

注目されたメンバーの初選考。アギーレ監督の招集リストからどんなメッセージが読み取れるか。 (C) SOCCER DIGEST

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 ハビエル・アギーレ監督の初陣となるウルグアイ戦(9月5日)、ベネズエラ戦(同9日)の日本代表メンバー23人が発表された。

【写真】アギーレ監督が選んだ日本代表23人
 
 ブラジル・ワールドカップ出場選手は12人で初選出は5人。海外組は12人で国内組は11人。この内訳について特に言及することはない。
 
 ぼくが発表前から注目していたのは、香川真司の扱いだった。
 日本代表ではレギュラーだったが、所属するマンチェスター・ユナイテッドでは控え。こういう選手を呼ぶか呼ばないかに、新監督の姿勢が表われると考えていたからだ。
 
 そして香川は呼ばれなかった。これはいい判断だと思う。ジーコやザッケローニができなかったことだ。
 
 ザッケローニは香川だけでなく、吉田麻也、長谷部誠など、所属クラブで常時プレーしていない選手を、いつも代表に呼んでいた。これはビジネス的な理由が大きかったと思う。
 
 いわゆる国際親善試合は、イタリアやブラジルでも注目度は低いものだ。地方都市の小さなスタジアムで、ひっそりと試合が行なわれていたりする。地方興行が多いのは、大都市で開催しても盛り上がらないからだ。
 ぼくは昨年11月、ミラノでイタリアとドイツの親善試合を観たが、会場のサン・シーロは半分も入っていなかった。強豪国は「クラブ>代表」の図式が定着しているのだ。
 
 日本は、世界では珍しい「代表>クラブ」の国だ。
 集客に苦戦しているJリーグとは違い、日本代表はたとえ親善試合でもチケットがすぐに売り切れる。このことは代表事業が儲かることを意味する。多くのスポンサーがついていて、地上波でも放送される。
 
 だが、これはいいことばかりではない。ビジネス色が強くなるとチケットの売れ行きや視聴率が無視できなくなってくる。日本代表が弱小国相手の親善試合でも、海外組を中心としたベストメンバーで戦っていたのは、そのためだ。
 
 商業的な縛りが強いために、いつまで経っても国内組はチャンスを得られず、そのことで選手層は厚みを帯びず、日本はブラジルで完敗することになった。

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