スペイン・サッカー史上に燦然と輝く栄光のメンバーが、2010年の南アフリカ・ワールドカップ組だ。EURO2008優勝メンバーをベースにジェラール・ピケやセルヒオ・ブスケッツ、ペドロ・ロドリゲスなどの若手も加わった最強軍団は、同国史上初めての世界制覇を成し遂げている。
 
　その登録メンバー23人のうち、その後に３人も日本行きを決断するとは当時は考えられないことだった。ご存知の通り、無得点に終わるも精力的な動きを見せたフェルナンド・トーレス、オランダとの決勝で延長戦にウイニングゴールを挙げたアンドレス・イニエスタ、そして５ゴールで得点王に輝いたダビド・ビジャは、2018年にまさかのＪリーグ入りを果たしている（ビジャがプレーするのは2019年シーズンから）。
 
　では、他のメンバーはいま何をしているのか。すでに全員がオーバー30だが、現役はＪリーグトリオを含めて17人。セルヒオ・ラモスやダビド・シルバ、ブスケッツ、ピケなどは、いまだ世界トップレベルのメガクラブで主力を張っている。
 
　残りの６人はすでに現役を引退。カルレス・プジョールは代理人（イニエスタのマネジメントも担当）、シャビ・アロンソやカルロス・マルチェナ、ビクトール・バルデスは指導者、ジョアン・カプデビラとアルバロ・アルベロアは解説者としてそれぞれ活躍している。
 

　2010年Ｗ杯優勝メンバーの現在は以下の通り（年齢は2018年12月31日現在）。
 
【現役】
GKイケル・カシ―ジャス（ポルト／37歳）
GKペペ・レイナ（ミラン／36歳）
DFセルヒオ・ラモス（R・マドリー／32歳）
DFジェラール・ピケ（バルセロナ／31歳）
DFラウール・アルビオル（ナポリ／33歳）
MFアンドレス・イニエスタ（神戸／34歳）
MFシャビ（アル・サッド／38歳）
MFセルヒオ・ブスケッツ（バルセロナ／30歳）
MFダビド・シルバ（マンチェスター・C／32歳）
MFセスク・ファブレガス（チェルシー／31歳）
MFファン・マヌエル・マタ（マンチェスター・U／30歳）
MFハビ・マルティネス（バイエルン／30歳）
MFヘスス・ナバス（セビージャ／33歳）
FWフェルナンド・トーレス（鳥栖／34歳）
FWダビド・ビジャ（神戸／37歳）
FWペドロ・ロドリゲス（チェルシー／31歳）
FWフェルナンド・ジョレンテ（トッテナム／33歳）
 
【引退済み】
GKビクトール・バルデス（モラタラス・ユース監督／36歳）
DFカルレス・プジョール（代理人／40歳）
DFカルロス・マルチェナ（スペイン代表コーチ／39歳）
DFアルバロ・アルベロア（R・マドリーTVコメンテーター／35歳）
DFジョアン・カプデビラ（解説者／40歳）
MFシャビ・アロンソ（R・マドリーU-14監督／37歳）