「自信の差」が如実に表われた。ホームの東京Vユースは、MF三竿雄斗ら４人が負傷で離脱中。さらにDF安在達弥が出場停止、MF井上潮音がU-17代表の海外遠征で不在と主力の多くを欠いた。ゆったりとしたパスワークで主導権を握ろうとしたが、連係不足。FW神谷優太やMF中野雅臣がキープで押し上げる時間を作っても、全体的にミスが多かった。
 
　試合後に冨樫剛一監督が「どっちがプロになりたいチームか。戦えていない。ミスが多いし、相手を怖がって下がった」と話した通り、東京Vはプレーに自信のなさが目立った。
 
　一方、日本クラブユース選手権で全国優勝を果たした三菱養和SCユースは、その勢いをリーグでの巻き返しにつなげようと、そんな決意が目に見えるようだった。相手の隙を見逃さずにゴールラッシュを演じた。11分にFW下田悠哉が直接FKで先制点を決めると、次々に加点。32分、動揺を隠せない相手の連係ミスからPKを獲得して３点目を奪うと、東京VはDF深澤大輝が退場となり、勝敗は決定的となった。
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  三菱養和はFWディサロ燦シルヴァーノがハットトリックを達成し、前半だけで５-０。後半にもCKの流れから下田が「人生初」の鮮烈なバイシクル弾を決めるなど計７ゴールを奪った。東京Vは、78分にMF冨樫凌央が１点を返すのが精一杯。明暗くっきりのゲームだった。
 
【U-18プレミアphoto】10節［EAST］東京Vユース 対 三菱養和SCユース

取材・文：平野貴也（フリーライター）

高円宮杯U-18プレミアリーグ／10節の結果
［EAST］
東京Vユース（10） １-７ 三菱養和SCユース（12）
JFAアカデミー福島（９） １-２ 市立船橋（15）
札幌U-18（12） １-１ 清水ユース（19）
青森山田（９） ５-０ 流経大柏（14）
柏U-18（14） ２-１ 鹿島ユース（11）
［WEST］
京都橘（１） １-１ 東山（６）
京都U-18（16） ３-２ 広島ユース（16）
富山一（５）　３-６ 名古屋U18（25）
神戸U-18（17） １-０ G大阪ユース（19）
C大阪U-18（24） ５-１ 東福岡（15）