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長きに渡って日本サッカー界を見てきた”キングカズ”の見解。現在の育成年代はどう進歩したのか

カテゴリ:Jリーグ

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年12月24日

洗練された戦術に目を丸くするも「勝負は個人技で戦えるかが大事」

高校1年生だった15歳で単身ブラジルに渡ったカズ。幼い頃から個人技の練習ばかりをしていたと明かした。(C)SOCCER DIGEST

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 12月23日、スーパースポーツゼビオ渋谷公園通り店で「PUMA Presents 三浦知良トークショー」が行なわれた。
 
 カズは冒頭から、詰めかけた老若男女のファンを前に絶口調。今季のパフォーマンスからブラジル時代まで幅広く語り、会場を大いに盛り上げた。
 
 自身の経験談を語ったカズは、日本の育成年代についても言及。「育成年代の子たちのプレーは気になる。パッと見て思うのは技術とかシステムがどんどん若い世代から進歩しているなと思いますね」と見解を示した。
 
「高校サッカーも見ますし、ユースの試合も見てます。僕らの練習場の横で(横浜FCのユースが試合を)やっているので」と話したように、自らの眼で高校生やユースの試合をチェックしているカズ。12月30日に開幕する高校サッカー選手権にも関心を示すなかで、現在の中高生たちは「守備の仕方とか、ボールの繋ぎ方。僕らの時代では、なかったプレーを今の育成年代の子たちがやっている」という。
 
 インターネットなどが普及してサッカーの知識が容易に手に入るようになり、育成年代のレベルは目覚ましい進歩を遂げている。しかし、カズの時代は人から伝え聞くか、ブラウン管を通じて4年に1度のワールドカップを観戦するしかなかったため、最先端のレベルを即座にインプットはできなかった。
 
 ただ、自身の時代が決して悪かったわけではない。当時の環境がカズの個性を伸ばしたからだ。

「当時は行ったこともないですし、今みたいにテレビで見られたわけでもない。イメージと人から聞いた話でブラジル人はドリブルが上手いということで、真似をしていましたね」
 
 早くからブラジルに憧れを抱いていたカズはイメージを膨らませ、技を磨いてきた。実際にカズは個人技の練習ばかりしていたと明かす。
 
「リフティングが何回できた、こういう技ができた、というのが小学生の時は好きでした。中学生の時もそういうことばかりやっていましたね。いかにボールを自由自在に操れるか。これしか考えていなくて、先ほど話したような今の育成年代の子がやっているようなそういうシステムとか戦術とかは一切考えずにやっていました。1対1でどうやってディフェンスを抜くか、それしか考えていなかった」
 
 個に特化したトレーニングを幼い頃から積み重ねてきたからこそ、ブラジルでも勝負できる技を身につけられた。中高生たちのレベルに目を丸くしつつも、個人技を重視するカズの考えは今も昔も変わらない。「根本的に勝負は個人技で戦えるかが大事」というスタンスでプロ34年目のシーズンに挑む。
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