美しすぎるFK弾でメッシの技巧に脚光!
今月8日に行なわれたラ・リーガ第15節のバルセロナ・ダービーで、メインキャストを担ったのは、バルサのエース、リオネル・メッシだった。バルサがエスパニョールを4-0と下した一戦で芸術的なFKを決めたのだ。
まず1本目は、17分だ。メッシはゴール正面、約23メートルといったあたりからシュート。ボールは壁の上を通過してから急激に右にカーブし、196センチの巨躯が自慢の相手守護神ディエゴ・ロペスがめいっぱい伸ばした左手の指先をかすめながら、右のサイドネットに突き刺さった。
そして天才は、2本目も鮮やかに決める。65分、1本目の位置から左に5メートルぐらい移動したところで左足を振り抜くと、ボールは壁の頭上で急激に右へ曲がり、今度はゴール左隅に飛び込んだ。
この2発は大きな反響を呼び、ゴールシーンを投稿したラ・リーガの公式ツイッターには、ファンから「メッシがプレーヤーとして活躍する時代に生まれたのは最大の幸運」といった賛辞が相次いだ。
今シーズンはすでに4ゴールを叩き出し、軌道の美しさやキックの多彩さなどで話題をさらうメッシのFKを、スペイン紙『Marca』が分析した。
まず1本目は、17分だ。メッシはゴール正面、約23メートルといったあたりからシュート。ボールは壁の上を通過してから急激に右にカーブし、196センチの巨躯が自慢の相手守護神ディエゴ・ロペスがめいっぱい伸ばした左手の指先をかすめながら、右のサイドネットに突き刺さった。
そして天才は、2本目も鮮やかに決める。65分、1本目の位置から左に5メートルぐらい移動したところで左足を振り抜くと、ボールは壁の頭上で急激に右へ曲がり、今度はゴール左隅に飛び込んだ。
この2発は大きな反響を呼び、ゴールシーンを投稿したラ・リーガの公式ツイッターには、ファンから「メッシがプレーヤーとして活躍する時代に生まれたのは最大の幸運」といった賛辞が相次いだ。
今シーズンはすでに4ゴールを叩き出し、軌道の美しさやキックの多彩さなどで話題をさらうメッシのFKを、スペイン紙『Marca』が分析した。
「メッシのフリーキックの秘密」と題した記事内で同紙は、メッシがバルサでキッカーを務めはじめた2008-09シーズンから11シーズン連続でFKによるゴールを決めていることを紹介。これまで実に407本を蹴って32ゴールを奪っているという。
2004年のプロデビュー以来、年々スキルアップしているメッシのFK。では、以前と比べて何が変わってきているのか? 『Marca』は、重要なのが「軸足」と分析する。
「より完璧な直接フリーキックを打ち込むためには、強さ、立ち位置、インパクト、バランス、はっきりとしたビジョンなど、様々なスキルを必要とする。メッシはプラスチックの壁との練習で技を磨き、前よりも素晴らしい蹴り方を生み出した。
以前までのメッシは、右足の外側で全体重のバランスを支えており、それが安定感と正確性を失わせていた。しかし、今の彼は軸足の角度を50度に保っている。これによって蹴る前に右足全体がしっかりと地面に接地し、キックが安定するようになった。
また、ボールをより巧く叩けるように、肩と胸をアーチ状に曲げている。さらに身体の捻りも初期の頃と比べると変化しており、動作がよりコンパクトになっている」
以上のキックモーションの変化に加え、2014年頃から本格導入され始めたバニシング・スプレーによって壁との距離9.15メートルが正確に保たれるようになったことも、メッシのFKによるゴール増加に繋がっているという。
観る者を唸らせるメッシの美しいFK。その技術向上の背景には、本人のゴールへの飽くなき探求心があったのだった。