オランダ・エールディビジのフローニンヘンでプレーする堂安律。２年目を迎えた今シーズンは定位置を確保し、第15節までに４ゴール・２アシストという成績を残している。この数字以上の活躍を見せている彼は、日本代表にも選出され、10月16日のウルグアイ戦では代表初ゴールを決めている。

　勢いを感じさせる20歳のMFには、欧州中から熱い視線が注がれ、アヤックスやPSVのほか、アトレティコ・マドリー、ドルトムント、ユベントスなど国外クラブからも関心が寄せられている。

　なかでも、ビッグクラブとして名高いマンチェスター・シティの関心は高いと報じられており、智将ジョゼップ・グアルディオラも「エキサイティングな選手」と、高く評価しているという。

　堂安の去就に注目が集まるなか、１月の移籍市場を目前にして、新たに名乗りを上げたとされるのが、ニューカッスルだ。英紙『CHRONICLE』がオンライン電子版で報じたところによると、「サイドのオプションを強化することを考えているため」とされている。

　14日付けの記事で、同紙は再びこの話題を取り上げ、ニューカッスルを率いるラファエル・ベニテス監督のコメントを紹介。１月の移籍市場では、ウインガー、左SB、そしてストライカーを望んでいるという。

「可能な範囲で、今年中に態勢を整え、来年に我々がやりたいことを実現するための準備を進めている。それには、お金の面ではなく、しっかりとクラブに適合する選手を獲得できるかどうかが問題だ。

　１月にすべて解決することは難しい。プランは考えるべきだが、まずは選手を見つけることがカギだと考えている。

　特にフィットする選手として必要としているのは、左SBポール・ダメットのバックアップとなる左利き、レフティーの左SBだ。そのほかのポジションには、２人ずつ準備ができていて、もしひとりに問題があっても、もう１人が対応できる態勢が整っているが、左サイドはその状態ではない」

　堂安は左利きで、フローニンヘンや日本代表では左サイドハーフを務めることが多い。記事を執筆したリー・ライダー記者は、この点においても堂安がベニテス監督が探す選手像にはぴたりと当てはまると考えているようだ。ただその一方で、マンチェスター・Cが獲得に本腰を入れた場合、金銭面で競い合うことは難しいとも分析している。

　はたして今冬、プレミアリーガーの堂安が誕生するだろうか。