憧れの人からのサプライズ的なプレゼントに、幼きファンが涙する。そんな心温まる映像が話題となっている。主役となったのは、エジプト代表の点取り屋モハメド・サラーと熱狂的なリバプールのファンの少年だ。

　昨夏にローマから3400万ポンド（約51億円）でリバプールに加入したサラーは、入団一年目からユルゲン・クロップ監督の身上とする“ゲーゲンプレス”を基本とした攻撃的なサッカーにフィット。プレミアリーグでは34試合で32ゴールというゴールラッシュを決め込んで得点王を獲得するとともに、目の肥えたコップ（熱狂的なリバプール・ファンの総称）のハートを鷲掴みにした。

　そんなエジプト代表FWが“魅せた”のは、現地時間12月12日に本拠地アンフィールドで行なわれたチャンピオンズ・リーグのナポリ戦の直後だった。

　グループステージ突破には、勝つしかない厳しい状況で、殊勲の決勝ゴールを決め、リバプールの１-０での勝利に貢献したサラーは、試合終了後、スタンドへ挨拶をしてまわった。その途中、エジプト代表FWは、ユニホームを脱いで前列に座っていた10歳くらいの少年に手渡したのだ。

　これを受け取った少年は「うう…。サンキュー、モー！」と大号泣。その幼きファンの両親も「君はベストだ」「クリスマスのサプライズよ」と興奮気味に叫んでいた。

　この一連の様子を収めた映像を公開したリバプールの公式ツイッターには、ファンからサラーに対する称賛のコメントが寄せられた。

「３児の父として、これを見たら本当に心が温かくなる」
「サラーは今まで見てきたなかでも最も謙虚な男の一人だ」
「彼のようなロールモデルがいるリバプールはラッキー」
「サラーは本物の思いやりを持っている」
「なんて男だ。流石、エジプト王！」
「エモーショナルな光景だね。憎くめない男だ」
「誰も彼のことは嫌いじゃないはず」
「究極のナイスガイだ」
「誰もが彼を愛している」

　自身がヒーローとなった夜に、10歳になろうかという少年に一生モノのプレゼントを手渡したサラー。そのオフ・ザ・ピッチでの振る舞いは実に粋であった。