【日本代表】ハプニングに襲われたベネズエラ戦。柴崎岳の自己評価は?

カテゴリ:日本代表

白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

2018年11月17日

組み立てについても「良いシーンの記憶のほうがある」

ベネズエラ戦でボランチとして先発出場した柴崎。前線に飛び出すなどチャレンジするシーンも。写真:徳原隆元

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 大分で行なわれたベネズエラ戦は渋滞で会場入りが遅れた影響もあり、柴崎岳曰く「入り方としてはいつもと違う」空気感があった。ウォーミングアップも十分にできず、「ちょっと違うかなあ」という感覚もあったが、尻上がりにリズムが出てきた自負がある。

 もちろん、満足しているわけではない。「いろいろとあとから見て、思うところ、改善するところある」し、なにより勝ちたかった。
 
「引き分けで終わって残念でした。決めなければいけないシーンもいくつかあったし、2点目をモノにしていかないとああいった展開になり得る」
 
 そうした反省を口にしながらも、攻撃参加の部分ではある程度の手応えも掴んできた。
 
「飛び出しというのは、久しぶりにある程度、出せたかなと、走り込めたかなと。2列目の選手だけじゃなくて、自分もそういったチャンスメイクもできたらと思っていました」
 
 パスミスが目立っていたように見えたのも、柴崎のコメントから推測すれば「トライした」結果。決して本人はネガティブに捉えていない。組み立てについても、どちらかと言えば「良いシーンの記憶のほうがある」。
 
「相手に押し込ませたうえで、そこから繋ぐ。今日は結果的に相手のボランチの脇を使うシーンも何回かあった。もちろん、もうちょっとこうしたほうがいいんじゃないかというのはありますけど、CBが持ち上がれるようなシーン、CBから何度か中盤に良いくさびも出ていたと思います」
 
 2ボランチを組んだ遠藤航との連係についても悪い印象はないという。
 
「相手のインサイドハーフもアンカーも機を見て運んでくるタイプだったので、あそこは航とバランスを取っていた。ハーフタイムに相手が開いても中央をあけないようにしたいと話しましたし、試合中にもそういう修正はある程度できたかなと思います。一人抜かれても誰かがカバーする距離感はできていたので、そういった関係は今日の試合に関しては問題なかったと」
 
 柴崎のポテンシャルを考えれば、ベネズエラ戦の出来が100パーセントなわけではないだろう。客観的な視点もある柴崎なら、課題もはっきりと見えているだろうし、むしろここからどう調子を上げていくのか楽しみな部分もある。
 
取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)

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